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役割終える炭鉱電車の音を曲作りに活用。アーティストへ無償提供

オーディオブック配信のオトバンクとQUANTUMが共同設立したオーディオレーベル「SOUNDS GOOD」に、三井化学が新たに参加。これまで100年以上に渡って走り続けた炭鉱電車にまつわる音をコンテンツ化する。この音源はSoundCloudなどで配信されるほか、音楽制作を行なうアーティストへ無償でサンプリング音源として提供される。

三井化学は5月を目途に、大牟田工場(福岡県大牟田市)において原材料の搬入等に使用している三井化学専用線(旧三池炭鉱専用鉄道)を廃止。それに伴い、三池炭鉱の時代から100年以上にわたって活躍した炭鉱電車への感謝と、未来に向けたレガシーとしての活用を検討するという「ありがとう炭鉱電車プロジェクト」の実施を発表している。

SOUNDS GOODは、同プロジェクトの一つとして、炭鉱電車にまつわる音を“音の資産”として多くの人に楽しんでもらえるコンテンツへと価値化。未来へ残していく取り組みを三井化学と共同で行なうという。

SOUNDS GOODレーベル。山手線の車輪ヤスリがけ、バーナー燃焼音など様々な音源を配信/提供している

今回のプロジェクトに伴う音源はSoundCloudなどで配信。また、これまでの同レーベル音源と同様に、楽曲制作をする全てのアーティストにサンプリング音源として無料で提供する。なお、利用には申請が必要。炭鉱電車の音源を使用したコラボレーション楽曲として、アーティスト・プロデューサーのSeiho(セイホー)氏が制作し、今後発表する予定。

アーティスト・プロデューサーのSeiho氏