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クロちゃんやサッシャの声でナビ&ニュース読み上げ。「コエステ」が始動

エイベックスは、2月に設立した「コエステ株式会社」において、東芝デジタルソリューションズからの出資を受け、AIや音声合成技術を活用したコエステーション事業を3月16日より開始する。

コエステーション

コエステーションは、一般ユーザーやタレント・著名人の「コエ(声)」を収集・蓄積して様々なサービスで活用できるというもの。16日より、DJ KOO、高柳明音(SKE48)、May J.が新たに登録。3月時点で既に30以上のタレント・著名人の公式のコエが登録されている。AIや音声合成技術を活用し、そのデータを元にして任意の言葉をタレントらのコエで読み上げることができる。

登録済みタレントの一部

エイベックスは東芝デジタルソリューションズとの連携により、独自性のあるAI・音声合成技術を活用。タレント・著名人などの実在する人物の声をもとに、声の分身であるコエのデータを生成。それを「コエステーション」プラットフォームに集めて、エンタテインメント、観光、ロボット、ナビゲーション、音声広告など、様々な分野のサービスに提供する。

従来は収録した生の音声や固定の合成音声であった、カーナビの案内、オーディオブック、ニュースアプリなどを、好きなタレント・著名人のコエで楽しめたり、店内放送や駅のアナウンスを、期間限定でタレント・著名人のコエで聴けるなど、新しい体験が創出されるという。

エディターやWeb APIなどの利用料金

今後も、エイベックス所属のアーティストに限らず、様々なタレント、著名人のコエを追加予定。幅広いニーズに応えていくという。

同サービスには一般ユーザーのコエも登録可能で、3月時点で5万人以上のコエが登録されている。離れた家族に送るSNSのメッセージを本人のコエで読み上げたり、怪我や病気で声を失った人がコミュニケーションツールとして利用するなどの活用方法が考えられている。

エイベックスは、「エンタテインメント領域におけるノウハウを活かし、新会社を通してこのような『コエ(声)』を活用した様々な価値創出を実現すると共に、音声コンテンツの新しい市場の創造と拡大に貢献していく」とコメントしている。