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カーナビを好きなキャラの声で、東芝「コエステーション」拡大に向けてavexと協業

東芝デジタルソリューションズ(TDSL)は、音声合成技術を活用した声の権利化・流通プラットフォーム「コエステーション」のビジネス拡大を目的に、エイベックスと協業することに向けて基本合意した。今後、両社で詳細な検討を行ない、8月中の正式契約締結を目指す。

コエステーションでつくった「コエ」が、音声による新しいコミュニケーションを生み出すという

「コエステーション」は、 スマートフォンアプリを使って指定の文章をいくつか読み上げることで自分の声の分身である「コエ」を生成、 テキストを入力するとその「コエ」でしゃべるというサービス。 個人向けにアプリを提供しているほか、声優やタレントなどプロの声を活用したビジネス向けサービスも展開している。

近年、様々なデバイスに音声インターフェースが搭載され、音声合成技術を取り巻く市場が急速に拡大。エンターテイメント分野においても、「デバイスとの音声コミュニケーションを好きなアーティストやタレント、キャラクターの声で楽しみたいといったニーズが高まりつつある」とし、エイベックスグループのエンタテインメント領域におけるサービスのノウハウと、TDSLのコエステーションを組み合わせて、新たな音声関連サービスを展開していくという。

具体的なイメージとしては、「スマートスピーカーやカーナビを好きなアーティスト・タレント・キャラクターの声で利用できる」、「人気キャラクターの声で子どもが学習できる」、「家族の声をいつでも身近に再現できる」といった例を挙げている。

今回の基本合意により、TDSLは、エイベックスが設立する新会社に対して、コエステーションを移管。音声合成の技術に関するライセンスの提供、および出資を行なうことで新会社を通してコエステーションのサービスを展開していくことを検討する。

移管後は、コエステーションの運用は新会社にて行なう予定。ただし、TDSLが保有する、音声合成技術(音声処理、音声合成基本技術)は移管の対象に含まれない。また、現在TDSLが行なっている音声合成技術を活用した事業(コエステーションの運用を除く)は、協業の後も引き続き行なう。