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国内初、有線ドローンを使った8K非圧縮生中継実験。スポーツ・災害報道に活用

8K有線ドローン

アストロデザインと関西テレビ放送は、有線ドローンを使った8K映像の生中継実験を実施。専用の光ケーブルを介し、非圧縮の8K映像伝送ができることを確認した。8K非圧縮映像を有線給電ドローンで上空から生中継する実験の成功は国内初という。

今回の実験では、アストロデザインの小型8Kカメラヘッド「CM-9010-B」の出力を専用の光ケーブルで地上のカメラコントロールユニット(CCU)に伝送し、非圧縮の高画質8K映像を伝送。8K収録機で同時に録画・再生したり、HD映像を切り出す実験も行なったという。

小型8Kカメラ「CM-9010-B」
フライト実験の様子

関西テレビ放送ではこれまでドローンと地上を1本の光ケーブルで接続し、4K非圧縮映像とズーム・フォーカス・アイリスなどのマニュアル操作を実現する有線中継システムを開発、番組で活用している。今後はドローンの小型化や大容量無線伝送に取り組み、スポーツ中継や災害報道へのドローンの活用を目指すという。

【8K非圧縮ドローン生中継実験概要】
カメラ アストロデザイン製「CM-9010-B」
生中継映像 7,680×4,320/60p/HLG、非圧縮12G-SDI×4
使用ケーブル U-SDI
収録映像 Glass Valley HQX Codec(7,680×4,320 4:2:2 10bit)
使用ドローン DJI製Matrice600Pro(ジンバル:RoninMX)
飛行時間 30分以上(給電装置利用)
飛行高度 地上15m~20m