世界初、レーザー光源8K DLPプロジェクタをアストロデザインらが開発。HDR/HLG対応

　アストロデザインは、世界初となるDLP方式の8K/HDR対応プロジェクタ「INSIGHT LASER 8K」を開発。2018年9月に発売する。11月15日～17日に幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2017」で出展する。

開発された8K DLPプロジェクタ「INSIGHT LASER 8K」

　アストロデザインと、台湾Delta Electronics、同社グループ傘下の英Digital Projection社の3社による共同プロジェクトで開発された、世界初となるDLP 8Kプロジェクタ。

　シネマプロジェクタを手掛けるDigital Projectionの基盤技術をベースに、アストロデザインが培ってきた8K映像技術を盛り込み、「従来の、『暗い』、『重い』、『設置が大変』といったプロジェクタにまつわる概念を打ち破る、画期的な製品」としている。

　光源にレーザーを使用し、明るさ25,000ルーメンを実現。HLG(Hybrid Log Gamma)方式のHDRにも対応する。また、デルタグループが持つ熱対策技術により、光源を完全に密閉することに成功。2万時間の長寿命を実現した。設置は天吊り、台置きどちらにも対応。難しい調整などが不要で、設置完了後すぐに起動、上映できるという。

　アストロデザインは、'18年12月に開始される予定の8K実用放送や、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、8K映像技術を応用したアプリケーションが立ち上がることを見越し、「大画面で明るい8Kを、という要求に応えるべく開発した」としている。