ニュース

過激描写追加、園子温監督のNetflix”ドラマ版”「愛なき森で叫べ:Deep Cut」

Netflixオリジナルドラマシリーズ「愛なき森で叫べ : Deep Cut」

動画配信サービスのNetflixは、園子温監督・脚本のサスペンススリラー「愛なき森で叫べ : Deep Cut」を4月30日より配信する。全7話構成。

2019年秋にNetflix映画として配信された「愛なき森で叫べ」は、当初ドラマシリーズとして企画・撮影されたが、編集過程のなかで“没入感を最大限ひきだすため”との狙いから151分の映画フォーマットにまとめていた。4月30日の配信が決まった“Deep Cut”は、オリジナル脚本をベースに、エピソードを区切ったドラマシリーズ版となる。

稀代の詐欺師・村田の大胆な騙しの手口と残忍性、そんな村田をモデルにしたシンたちの自主映画シーン、村田の餌食となる妙子と美津子の高校時代などが追加され、映画では明かされなかったキャラクターがより深く掘り起こすことで、過激描写などを含めた園子温の世界観を贅沢に盛り込んだ。

世界中で日々起きている事件の被害者の姿、そして、彼らが加害者に転じてしまう人間社会の恐ろしさと闇を炙り出す、園監督ならではのユーモアとバイオレンスで展開する「愛なき森で叫べ : Deep Cut」は4月30日より、日本を含む世界190か国へ配信予定。

あらすじ

1995年。愛知県豊川市から上京したシン(満島真之介)は、ジェイ(YOUNG DAIS)とフカミ(長谷川大)に声をかけられ彼らの自主映画制作に参加。知人の妙子(日南響子)と美津子(鎌滝えり)に出演を依頼する。彼女たちは高校時代、憧れであったクラスメイトが交通事故で急逝するという衝撃的な事件から未だ逃れられずにいた。

引きこもりとなっていた美津子に村田(椎名桔平)から電話がかかってきたのは、世間が銃による連続殺人事件に震撼していたころ。村田は「10年前に借りた50円を返したい」という理由で美津子を呼び出し、巧みな話術とオーバーな愛情表現で彼女の心を奪っていく。
だが、村田は冷酷な天性の詐欺師だった。自身の姉も村田に騙されていた妙子によって彼の本性を知ったシンたちは、村田を主人公にした映画を撮り始める。やがて村田は、美津子の父・茂(でんでん)や母・アズミ(真飛聖)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へ転がり始める……。

Netflixオリジナルシリーズ「愛なき森で叫べ : Deep Cut」(全7話)

監督・脚本:園子温
出演:椎名桔平、満島真之介、日南響子、鎌滝えり、YOUNG DAIS、長谷川大 / 真飛聖、でんでん
プロデューサー:武藤大司、撮影:谷川創平、美術:松塚隆史、照明:李家俊理