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AIRPULSE、フィル・ジョーンズが手掛けたワイヤレススピーカー「A80」。7.7万円
2020年5月8日 10:24
ユキムは、AIRPULSEのハイレゾ対応ワイヤレススピーカー「A80」を5月下旬に発売する。価格はペアで77,000円。
AIRPULSEは、2004年に設立されたプラチナム・オーディオ・システム・カンパニーが商標を持つブランド。英アコースティック・エナジーの創設者でもあるフィル・ジョーンズ氏がR&Dのトップとしてエンジニアチームを率いている。フィル・ジョーンズ氏は、アビーロード・スタジオに導入されたアコースティック・エナジー「AE-1」も手掛けた人物。今回の新製品にも、「プロ用ニアフィールド・モニターの製作で培ったノウハウが随所に反映されている」という。
アンプを内蔵したアクティブスピーカーで、増幅段にはTexas Instrument「TAS5754 Class-Dアンプ」を2個搭載。「高入力サンプルレートのサポートと高出力PWMキャリア周波数を組み合わせた数少ないD級アンプの1つ」としており、最大192kHzの入力をサポート。信号のサンプルレートを変更せずにデジタル処理を行ない、高いSN比と低歪みを実現するという。
768kHz出力 PMWキャリア周波数というスペックは、高感度リボン・ツイーターの駆動にも適するという。このアンプをウーファーとツイーター専用にブリッジモードで接続している。出力は、ウーファーが40W×2、ツイーターが10W×2。
高域用には、ホーンロード・リボンツイーターを搭載。強力なネオジウム・マグネットでドライブされるアルミニウム・リボン・ダイヤフラムにより、ワイドレンジで高感度、優れた過渡応答と解像度を持つという。
綿密に計算されたホーン形状により、リスナーに最適な高周波情報を生成。反射による影響も最小に抑えた。
低域用には、11.5cm径のアルミニウム合金コーンウーファーを搭載。硬質アルマイト処理アルミニウム合金コーン振動版と、軽量化されたアルミ製ボイスコイルを組み合わせており、高剛性鍛造マグネシウム合金フレームに取り付けた強力なネオジウム磁気回路で駆動。直線性と過渡応答に優れたドライブ・モーションを生み出している。
連続するハイパワー・ドライブでも損傷なく、そしてパフォーマンスを落とさない高いパワー・ハンドリング性能を維持するために、放熱に効果的な大型のボイスコイルを採用。コイルの電力損失を防いでいる。また、ボイスコイルに巻かれる銅線断面は通常の丸型のものより効率が良く低歪みなエッジワインド銅を採用している。
Bluetooth受信用に、aptXに対応したQualcommのBluetooth V5.0チップセットを採用。入力端子は、USB、光デジタル、アナログRCA/PCを用意。サブウーファー出力も備えている。再生周波数特性は52Hz~40kHz。
エンクロージャは、厚さ18mmの高強度MDF製。背面には風切り音を最小限に抑えるためにデザインされた楕円形のバスレフ・ポートを備えている。内部配線には、トランスペアレント製のケーブルを採用。圧着端子を使わないハンダ直付けを採用している。
リアパネルには、Treble/Bass専用の調整ダイヤルを装備。それぞれ±3dBの範囲で調整が可能。外形寸法は140×240×255mm(幅×奥行き×高さ)。