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液晶4Kビエラ新ハイエンド「HX950」。史上最高クラス輝度、天井反射スピーカー
2020年5月26日 13:15
パナソニックは、BS4K・110度CS4Kチューナーを2基内蔵した大画面液晶テレビの新ハイエンドシリーズ「4K VIERA HX950シリーズ」2機種を8月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は未定。65型「TH-65HX950」、55型「TH-55HX950」をラインナップする。
輝度とデザイン性を高めた、独自設計のプレミアム液晶ディスプレイを採用。自社工場で高精度に組み上げて搭載している。「HDRコンテンツがより身近になってきたことで、コンテンツのダイナミックレンジが飛躍的に拡がり、それを余すことなく表現するためにはバックライトの強化とコントラスト性能の向上が重要」とし、ディスプレイ内部の部材構成を最適化することで、液晶VIERA史上最高クラスの高輝度を実現。高いコントラスト性能を実現したという。
これにより、 新4K衛星放送などのHDRコンテンツの光の輝きから暗闇まで、あらゆるシーンで高いレベルで光の表現が可能になったとする。さらに、新構造によりフレームデザインも刷新。パネル面とフレームの段差をなくしたフラット構造により、スタイリッシュなデザインも実現している。
映像エンジンは「ヘキサクロマドライブ」。プロの映像制作用マスターモニターにも採用されている3次元カラーマネジメント回路(3D-LUT)を駆使し、入力された色信号を色鮮やかに美しく再現。人肌など淡い色や、輝く陰影の中の微妙な色合いまでも、リアルに映し出すという。
地上デジタル放送も新4K衛星放送も高コントラスト映像に高画質化するという「AI HDRリマスター」も搭載。地上デジタル放送などのSDR映像を高画質化するために、AIにSDR映像とHDR映像のデータベースを機械学習させ、その学習データを元に最適な画質処理を実施。高コントラストなHDRに変換している。ハリウッド映画製作者との協業などを通じて培った技術を活用した。
新4K衛星放送に採用されているHLG方式の画質を大幅に向上させるため、新たな画質処理アルゴリズムも搭載。HLGの映像信号に含まれる明るさ情報をシーンごとにリアルタイムに解析し、パネルの持つコントラスト性能を最大限引き出せるように高画質化処理している。これにより、あらゆる4K番組を明るく高コントラストに表示できるという。
なお、HDRはHDR10、HLG、HDR10+、Dolby Visionの4方式に対応。HDR10+、およびDolby Visionの高画質認証も取得。部屋の明るさにあわせてHDR映像を自動調整する「明るさ連動HDR」は、Dolby Visionにも対応。4方式すべてのHDRフォーマットで部屋の明暗に関わらず、くっきりとした映像を視聴できる。
全HDMI入力端子は4K/60p/HDR映像の伝送が可能な18Gbpsの高速伝送に対応。ハイダイナミックレンジ写真の「HLGフォト」再生にも対応する。
LEDバックライトの分割駆動で、光を出すエリアをコントロールする「バックライトエリア制御」と、信号処理による緻密なコントラスト処理により明暗の表現力を高める「エリアコントラスト制御」を組み合わせた、「Wエリア制御」を搭載。
新製品ではこのバックライトを制御するアルゴリズムをより緻密に進化させ、HDR(HDR10/HDR10+/HLG)の情報を解析してバックライトの制御にも活用。「HDRならではの暗いシーンも高コントラストに表現することが可能になった」という。
地上デジタル放送やネット動画など、あらゆる映像を4K高精細化する「4Kファインリマスターエンジン」も搭載。映像を部分ごとに解析して最適な処理で高画質化することに加えて、素材解像度検出処理を搭載。これにより、4K信号の中でも元素材が8Kなどの高精細なものか、ハイビジョンから4Kへアップコンバートしたものかなどを認識。最適な高精細化処理を行なう。
スポーツなど動きの激しい映像に対応するため、映像内で物体が動く量を検出。背景とオブジェクトを分離することで、よりクリアな倍速補間を可能とした。バックライトの制御も高速に行なうことで、動きの速い映像も残像を抑えてくっきりと描写する「クリアモーション」機能を搭載する。
サウンドはDolby Atmosに対応
高さ方向の音表現も可能にする立体音響技術のDolby Atmosに対応。最新の音声処理システムを搭載することで、テレビ本体のスピーカーのみで立体音響を再生。従来のステレオ音声も立体音響に変換できる。
スピーカーは、イネーブルドスピーカー、フルレンジスピーカーを組み合わせたもので、実用最大出力60W。テレビ背面上部に搭載したイネーブルドスピーカー(15W×2)が、音を天井に反射させることで立体的で臨場感ある音を再生。音像を画面中央に持ち上げる役目もする。
環境を計測する「Space Tune Auto」も搭載。リモコンに搭載したマイクを使い、テレビで再生したテストトーンを計測。天井や壁からの距離や反射の影響などを解析し、視聴環境に合わせた最適な音質補正を自動的に行なう。
転倒防止スタンドを搭載。 スッキリとしたディスプレイ部にデザインをマッチさせるため、スイッチの構造を見直し、薄型デザインの転倒防止スタンドを新たに開発。底部の吸着システムを使い、転倒を防いでいる。スイーベル機能も搭載。テレビを好みの向きに変えられる。
外付けHDDの追加で4K放送の裏番組録画も
BS4K・110度CS4Kに対応したチューナーを2基搭載。別売のHDDを接続する事で、4K放送の裏番組録画に対応。4K放送も地上/BS・110度CSデジタル放送も1つの外付けHDDに録画できる。
地上/BS・110度CSデジタルのチューナーは3基。番組を見ながら2つの裏番組を外付けHDDに録画できる。
アプリを使い、Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、U-NEXT、ABEMA、dTV、デジタル・コンサートホールの再生も可能。リモコンにはNetflixとABEMA専用のボタンも搭載。電源オフ状態からでもボタンをひと押しするだけですぐにサービスが楽しめる。また、ABEMA視聴中はテレビ放送視聴時と同様にリモコンのチャンネル切替えボタンでもABEMA内の番組の切替えができる。
リモコンに音声操作マイクを内蔵。マイクボタンを押すことで手軽に音声入力できる。番組やインターネット動画の検索、録画予約、チャンネルや音量変更といった操作も行可能。GoogleアシスタントやAmazonのAlexaにも対応する。
画面解像度は3,840×2,160ドット。HDMI入力は4系統搭載。光デジタル音声出力×1、ビデオ入力×1、サブウーファー端子兼用のヘッドフォン出力×1、LAN端子×1、USB×3などを備える。
消費電力と年間消費電力量は、65型が254Wで、145kWh/年、55型は219Wで、131kWh/年。スタンドを含めた外形寸法と重量は、65型が145.1×35×89cm(幅×奥行き×高さ)で、約39.5kg。55型は123.1×35×76.6cm(同)で、約28.5kg。