オーテク、個人の耳に合わせた音に変換する「Immerse with Audio-Technica」

オーディオテクニカは、EmbodyVR(エンボディ社)と共同で開発した、ゲーミングヘッドセットに対応するImmerseソフトウェア「Immerse with Audio-Technica」を6月17日より発売する。価格は1年プランが1,599円、5年プランが4,299円で、2週間の無料トライアルも用意する。Immerse with Audio-Technicaウェブストアからダウンロードできる。

オーディオテクニカでは、ゲーミングヘッドセットの開発に注力しており、密閉型の「ATH-G1」、そのワイヤレスモデル「ATH-G1WL」、開放型の「ATH-PDG1a」「ATH-PDG1」の計4機種を展開。今回「Immerse with Audio-Technica」を発売することで、AIにより最適化されたパーソナライズ空間オーディオを実現し、これらのヘッドセットで没入感が得られるゲームサウンドを提供できるとしている。

ATH-G1WL(左)、ATH-PDG1a(右)

ゲーム音の方向を認識するためには、耳殻やひだの形が大きく影響し、人が把握する音の特性は一人ひとり異なるという。Immerseでは、右耳の写真1枚から実生活における音の方向認識の仕組みを反映した立体音響プロファイルを1分以内に作成。この技術を採用し、ゲームのサラウンドサウンドを、個人の耳に合わせた最適なサウンドに変換できるとしている。

さらに、エンボディ社のオーディオ・サイエンティストが、使用者の立体音響プロファイルとヘッドセットの応答特性が考慮されたチューニングを施すため、ゲームサウンドデザイナーが思い描く音の世界感が正確に再現されるという。

また、ImmerseのAIエンジンとヘッドフォン応答特性への最適化を行ない、FPSでは音の指向精度を劇的に進化し、ボスファイトでは圧倒的なスケール感を実現。RPGでは音が一つの塊ではなく、各サウンドオブジェクトが別々の音として認識できるレベルで耳に届くため、それらの場面をよりリアルに感じられるとしている。