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SOULNOTE、“情報量やSN感の増加”を謳う無帰還プリアンプ「P-3」

「P-3」プレミアム・シルバー

CSRは、SOULNOTEブランドのハイエンド無帰還バランスプリアンプ「P-3」を11月に発売する。価格は150万円で、本体色はプレミアム・シルバー、プレミアム・ブラックの2種類が用意される。

発売済みのスーパーオーディオCDプレーヤー「S-3」に続く、SOULNOTEの「3rdステージモデル」第2弾。「挿入することで逆に情報量やSN感が増加し、決して色付けすることなく、パワフルな駆動力を発揮し、そして有機的に音楽を楽しく奏でる」プリアンプだとしている。

「Type-Rサーキット」

出力ラインアンプには、S-3でも使用されたディスクリート無帰還バランス回路「Type-Rサーキット」をプリアンプ用にフルチューンして搭載。新開発の超高精度薄膜ネイキッド抵抗も投入され、「驚異的な情報量、SN感、ドライブ能力を発揮」するとしている。

新開発の超高精度薄膜ネイキッド抵抗
新開発のRSR-2-12D(リファレンス・ソウルノート・リレー)

超高精度薄膜ネイキッド抵抗は、ボリューム部にも全面投入。切り替えリレーにも、新開発された超低損失カスタムリレーRSR-2-12D(リファレンス・ソウルノート・リレー)が使われ、0.5dBステップで144段階のボリュームを構成している。

プリアンプに複数のソース機器を接続した際に発生するGNDループやノイズに対処するべく、P-3では選択されていないソース機器の信号だけでなくGNDも切り替える方式を採用。選択していない機器は「あたかもコネクターが抜かれた状態」となるため、音質劣化を防げるという。

「ツインモノラルコンストラクション」を採用

左右チャンネル用には、入出力端子基板や回路基板、電源回路、電源トランス、リレー駆動回路、リレー電源まで、まったく同じものを2つ使用する「ツインモノラルコンストラクション」を採用。左右チャンネルとコントロールの3種類のGNDに対して、セラミックで絶縁したシャーシをそれぞれ持たせることで、それぞれを完全にフローティング化。これにより「音場が驚くほど立体的に広がり、全ての音が有機的に歌いはじめる」状態を体験できるとしている。

アナログ電源トランスは、片側280VAの大型未含侵トロイダルトランスを採用。コントロール系トランスも含めると、トータルでSOULNOTE史上最強容量の600VAを確保する。3つの電源トランスベースには、それぞれ直結された3本のスパイクが備えられ、トランスから発生する振動がシャーシに伝播する前に排除する。

そのほかボリュームつまみは、アルミ無垢材によるフライホイール効果と、機械的ガタつきを排除するために投入された2個の大型ベアリングにより、「しっとりと重く、かつしなやかなボリュームコントロールフィール」を実現。UART通信による複数台の連動も可能にしたとしている。

再生周波数帯域は2Hz~1MHz、最大出力は21Vrms、最大ゲインは11dB、消費電力は50Wとなっている。外形寸法は454×430×170mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約25kg。スパイクやスパイク受けボード、リモコンなどが付属する。

「P-3」プレミアム・シルバー
「P-3」プレミアム・ブラック
付属品