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Cayin、真空管/ソリッドステート、2つの音色が選べるポータブルプレーヤー「N3Pro」

「Cayin N3Pro」

コペックジャパンは、ソリッドステートと真空管、2つの音色を選べるCayin製ポータブルオーディオプレーヤー「N3Pro」を9月4日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は59,950円前後(税込)。

筐体内にソリッドステートと真空管を搭載し、アンバランスのヘッドフォン出力を利用時は、2つの音色を楽しめる。作動モードも弦楽器やボーカルを主体とした音楽が「より心地よく生まれ変わる」とする「トライオードモード」と、「パンチ、ダイナミック、そしてコントロール性が必要なインストゥルメンタルなどに最適」という「ウルトラリニアモード」の2種類を搭載する。

ミリタリーミニチュア真空管「RAYTHEON JAN6418」を搭載

真空管は、ビンテージのミリタリーミニチュア真空管「RAYTHEON JAN6418」のデュアル構成。フィラメントの振動を最小限にするべく、真空管は特別設計されたシリコンケースに収められ、筐体内の専用スロットに浮遊しているという。またフレキシブルPCBを使うことでサスペンションとしての効果も発揮し、歩行中やバッグに入れたまま音楽を聴いても影響を最小限に抑えるという。

DACチップはAKM AK4493EQ

DACチップはAKM社製「AK4493EQ」のデュアル構成で、DSD 256、PCM 384kHz/32bitのデコードに対応。フルバランスデザインの差動ヘッドホンアンプも搭載し、最大800mWのヘッドフォン出力を備える。

3.2インチのIPSタッチスクリーンや、本体側面にノブやボタンも備え、「直感的な操作性」を実現したとしている。内蔵ストレージはなく、最大1TBのMicro SDカードに対応する。

出力は3.5mmステレオミニのアンバランス出力、4.4mmのバランス出力のほか、3.5mmのラインアウト出力、4.4mmのバランスラインアウト出力、USB Type-Cのデジタル出力を備える。アナログ出力はいずれもゲイン/出力レベルを調整可能。USBデジタル出力は、S/PDIF出力、USBオーディオ(DAC/トランスポート)に対応している。

ヘッドフォン出力は、ステレオミニのソリッドステート使用時で250mW(32Ω)、53mW(150Ω)、27mW(150Ω)。真空管使用時で130mW(32Ω)、30mW(150Ω)、15mW(300Ω)。アンバランスは800mW(32Ω)、220mW(150Ω)、110mW(300Ω)。

Bluetooth 5.0によるワイヤレス接続にも対応。コーデックはSBC(最大48kHz)、AAC(最大48kHz)、LDAC(最大96kHz)に加え、独自規格のUAT(最大192kHz)をサポートしている。Wi-Fi接続も可能でOTAのファームウェアアップデートやワイヤレスでの楽曲転送も利用可能。

スマートフォンを接続できる「HiByLink」にも対応し、音量調整やライブラリの管理・検索のほか、HibyMusic Appを使ったプレイリスト作成などが行なえる。

バッテリー容量は4,100mAh。3.5時間の充電でソリッドステート/3.5mmアンバランスで11時間、真空管/3.5mmアンバランス、バランス接続で9時間の連続再生ができる。

専用グリーンレザーケースが別売される

外形寸法は115.2かける63.5×18.9mm(縦✕横✕高さ)、重さは195g。専用保護ケースや充電・データ転送用のUSBケーブルが付属する。また品質の高いPUレザーを採用した職人手作りの専用グリーンレザーケースも別途販売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は3,960円前後。