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JDI、裸眼でも立体に見える「LFディスプレイ」開発キット発売

ジャパンディスプレイ Webページより

ジャパンディスプレイ(JDI)は、裸眼で立体感のある表示を可能にする5.5型「ライトフィールドディスプレイ」(LFディスプレイ)の開発キットを国内企業の開発者向けに発売する。価格は40台限定で99,000円。

LFディスプレイは、見る位置に応じた物体からの反射光を再現し、3D専用メガネを使わなくても、裸眼で実物を見ているかのような立体感ある映像を表示できる。人の目のピント合わせに近づけることで、より自然な立体映像が実現され、美術品などのデジタルアーカイブ、教育・医療分野など、長時間の視聴も想定されるさまざまな場面での使用が期待できるとしている。

5.5型ライトフィールド開発キット

ディスプレイと3D映像コンテンツ(素材)の組み合わせで立体的な映像が得られるが、映像コンテンツはそれを表示するディスプレイに合わせたデータ形式で作成する必要があるという。

開発キットには、5.5型のLFディスプレイ本体と専用コンテンツを作成するためのSoftware Development Kit(SDK)を同梱。Unityゲームエンジンに読み込むことで、Unityゲームエンジン上の3DCGデータをLFディスプレイ映像に変換して表示できるとしている。

ディスプレイの解像度はWQHD(1,440×2,560ドット)。視域(正しく立体表示が左右に見える範囲)は100度。輝度は140cd/m2。入力端子はHDMI 2.0。電源は付属ACアダプター。