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Looking Glass、薄型&軽量化した4K/8K裸眼3Dディスプレイ

15.6型「Looking Glass 4K Gen2」(写真左)、32型「Looking Glass 8K Gen2」(右)

米Looking Glass Factoryは14日、薄型・軽量ボディを実現した15.6型4Kの裸眼3Dディスプレイ「Looking Glass 4K Gen2」と、32型8Kの「Looking Glass 8K Gen2」を発表。クラウドファンディングのMakuakeにて、7月21日14時から予約受付を開始する。価格はクラウドファンディングページ内で発表。どちらも、2021年秋に出荷する予定。

同社が“ホログラフィック・ディスプレイ”と呼ぶ、裸眼3Dディスプレイの第2世代モデル。Unity開発者や、CGアーティスト、工業製品デザイナー、建築家などの3Dクリエイターや企業をターゲットに開発したもので、3D映像を多人数、かつ多方向から裸眼で視聴できるのが特徴。「複数の人が実物そっくりの3Dコンテンツを同時に見ることができる唯一の3Dホログラフィック・インターフェース」としている。

Looking Glass 8K Gen2

4K Gen2は15.6型4K/3,840×2,160ドット、8K Gen2は32型8K/7,680×4,320ドットの高精細パネルを採用。パネルにレンチキュラーレンズを組み合わせることで、多視点を生成。さまざまな位置から、複数人で3D映像が楽しめる。カメラや視線認識センサー、タッチパネルは非搭載。

32型8Kの裸眼3Dディスプレイ「LookingGlass8KGen2」デモ1

第2世代の最大の特徴が、薄型・軽量化。第1世代ではディスプレイ部分に高透過の厚いガラス板を使っていたが、第2世代ではボックスのフレーム構造に変更。4Kでは9.1kg(Gen1)→2.4kg(Gen2)、8Kでは28.5kg(Gen1)→15.5kg(Gen2)と大幅に軽量化した。また光学系を改善することで、周囲の反射を抑制。多人数での視聴が従来よりも容易になったという。

3D表示を行なうには別途PCと専用ツール、アプリなどが必要だが、4K Gen2のみ、新たにスタンドアローンモードを搭載。PCレスで立体映像表示が可能になっている。

Looking Glass 4K Gen2
側面

iPhoneのポートレートモード、RGB-D写真&ビデオなどの3Dキャプチャフォーマットのほか、OBJ/PLY/STL/GLTFなどの3Dモデルフォーマットをサポート。専用ソフト「HoloPlay」に加え、3D開発ソフト・Unity/UNREAL、3Dモデリングツール・Blender用のプラグインも用意し、さまざまなツールを利用して3Dコンテンツが制作できるという。

32型8Kの裸眼3Dディスプレイ「LookingGlass8KGen2」デモ2

インターフェイスは、4K Gen2がHDMI入力、DisplayPort入力が各1系統。8K Gen2がDisplaPort入力、USBーAが各2系統。

スタンドを含まない外形寸法/重量は、4K Gen2が370×88×236mm/2.4kg、8K Gen2が740×111×435mm/15.5kg。

7.6型「Looking Glass Portrait」もMakuakeで発売

昨年発表され、海外で先行して販売していた7.6型モデル「Looking Glass Portrait」も国内市場に投入。Makuakeで、7月21日14時から販売開始する。

Looking Glass Portrait

縦型・軽量の小型裸眼3Dディスプレイで、写真などを映して楽しむ個人向けのモデル。

Microsoft Mixed Reality Capture Studiosによるボリューム感のあるビデオや、スタンドアロン・デモのプレイリストを付属。ユーザーは、家族の写真や肖像画、3Dキャラクターなど、自身の3D画像をアップロード・編集して、ループ表示して楽しむことができる。

また別売の「Azure Kinect」や「Intel RealSense」、ポートレートモードを搭載するiPhoneカメラを使い、立体ビデオを撮影すると、他のLooking Glass Portraitユーザーと共有できる機能も備える。

インターフェイスは、HDMI、USB-Cが各1系統ほか、3.5mmステレオジャックを備える。

Azure Kinectとの組み合わせ例