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伝統のスタジオモニター最新機種「JBL 4349」

ミドルサイズ2ウェイスタジオモニター「JBL 4349」

ハーマンインターナショナルは、JBLのスタジオモニタースピーカーシリーズから、最新のD2テクノロジーを搭載したミドルサイズ2ウェイスタジオモニター「JBL 4349」を10月初旬に発売する。価格は1本400,000円。純正スピーカースタンドは、正確なモニタリングを可能にするというスチールスタンド「JS-360」が1本58,000円。ロープロファイルスタンドの「JS-120」はペアで58,000円。

12インチ(300mm)径のピュアパルプコーン・ウーファー「JW300PG-8」と、1.5インチ(38mm)径のTeonex製デュアル・リングダイアフラム・D2コンプレッションドライバー「D2415K」を搭載した2ウェイのブックシェルフ型スピーカー。1970年代初頭に登場して以来、50年にわたり音楽制作の現場などで使われてきた「4000シリーズ・スタジオモニター」の最新モデルとなる。

高音域用ユニット「D2415K」

高音域用ユニットの「D2415K」は、JBLスタジオモニターのフラッグシップである「4367」にも搭載されているもの。強力なネオジム・リングマグネットと1.5インチ(38mm)径のTeonex製リングダイアフラムを使ったコンプレッションドライバー2基を向かい合わせに結合して一体化。合成音響エネルギーをリング中央部から放つ独自のテクノロジーが採用されている。

高質量高剛性素材「SonoGlass」を使った新世代定指向性ホーン

HDI(High Definition Imaging)ホーンは、4367に搭載されたHDI-Xウェイブガイド・ホーン技術と独自の高質量高剛性素材「SonoGlass」を用いた新世代定指向性ホーンを搭載。「高精細な中高音域再生と鮮明な音像イメージを実現」するという。

この高感度D2ドライバーと高精細HDIホーンを活かすため、オリジナルのプレシジョン・ネットワーク「N4349」を採用。回路に直列に挿入されるすべてのコンデンサーに、新しいマルチキャップ・テクニックが採用されており、小容量コンデンサーを複数パラレル接続することで、歪みの低減と容量精度の向上を実現したという。コンデンサーには高品位のメタライズド・フィルムキャパシタが使われている。

12インチ径ウーファー「JW300PG-8」

ウーファーの「JW300PG-8」は、歴代のミドルサイズ・スタジオモニターに搭載されてきた1200FE系ユニットの伝統を受け継ぎながら、さらなる改良が施され、ダイナミックなレスポンスと超低歪特性を両立したもので「重厚でキレのある低音域再生」を果たすとのこと。

本体外観

キャビネットは、JBLスタジオモニター伝統のブルーバッフルとウォールナットによる背面、ベースボードを含む5面リアルウッド仕上げ。内部にV字型プレーシングによる補強も施され、高い剛性も確保されている。底板にはボトムベース・ボードが追加され、剛性を補強すると同時に、床面への振動伝達を低減する。

純正スピーカースタンドは2種類

純正スピーカースタンドは、正確なモニタリングを可能とする12インチ(300mm)径スタジオモニター用重量級スチールスタンド「JS-360」と、ロープロファイルのスラントマウント方式を採用し、リビングでも圧迫感の少ない設置ができる「JS-120」のふたつが用意される。

再生周波数帯域は32Hz~25kHz(-6dB/無響室特性)、インピーダンスは8Ω、出力音圧レベルは91dB(2.83V/1m)。クロスオーバー周波数は1.5kHz。推奨アンプ出力は25~200W(RMS)

外形寸法と重さは、どちらもグリルを含めて445×343×737mm(幅×奥行き×高さ)、37.7kg。

製品透視図