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JBL初のハイブリッドNC対応ワイヤレスヘッドフォン「CLUB ONE」

「CLUB」シリーズ 左からONE、950NC、PRO+ TWS

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドより、プロフェッショナルの現場でも使える、高音質・高機能を追求したヘッドフォンの最上位ライン「CLUB」シリーズ3機種を、11月中旬より発売する。価格は各オープンプライス。ラインナップと直販価格はオーバーイヤー型ヘッドフォン「ONE」が34,800円、同「950NC」が24,800円、完全ワイヤレスイヤフォン「PRO+ TWS」が22,800円。

「CLUB」シリーズは、ブランド初となるハイブリッド式ノイズキャンセリングをすべてのモデルに搭載。ヘッドフォンやイヤフォンの本体外側に配置されたフォワードマイクと、イヤーカップ内側やイヤフォンのドライバーユニット付近に設置されたフィードバックマイクにより、優れたノイズキャンセリングを実現したとする。

写真右の男性が装着しているのが「CLUB ONE」

「ONE」と「950NC」は、有線接続時はハイレゾ音源に対応。ワイヤレスでも利用でき、Bluetooth 5.0準拠でプロファイルはA2DP/AVRCP/HFPをサポート。コーデックはSBC、AACに対応する。

また、3機種共通してノイズキャンセリング用のマイクの他に、通話など音声入力用のビームフォーミングマイクを搭載。周囲のノイズを低減させつつ通話が可能で、どんな環境にも左右されず、クリアな音声で会話できるとしている。

CLUB ONE

ONEは、CLUBシリーズの中でも最上位モデルのヘッドフォン。専門のオーディオロジスト(聴覚の専門家)によってチューニングされたプロ・サウンドを踏襲し、より高解像度で臨場感のあるサウンドを楽しめるとする。

CLUB ONE

最大の特徴は一般的なメタル素材よりも約100倍強固でダイヤモンドよりも硬い特徴を持ちながら、とても軽い素材である“グラフェン”コーティングを施した振動板採用の新開発40mm径ドライバー。音の歪みの原因となる振幅時の変形を抑制し、軽いために速く振動して細部までクリアに再現すると同時に広いダイナミックレンジを獲得したとする。

スピーカーのプラスチック筐体にはJBLを象徴するオレンジのカラーを採用。バッフル隙間から内部のオレンジ色が見える仕様になっている。

ドライバー部にオレンジ色の部分が見える

イヤーパッドは、レザーをあしらったデザインで、付け心地のよいクッションを備え、耐久性の高い素材を採用。マグネット式になっており、交換が手軽だという。また、ONEの特長として、2.5mm音声入力を左右のハウジングに備えている。

左右の両方に2.5mm音声入力を備える

ハイブリッド式のノイズキャンセリング機能に加え、必要なタイミングで周囲の環境音を取り込むことが可能なアンビエントアウェア機能や、トークスルー機能、本体からの音漏れを自動的に検知してノイズキャンセリングのレベルを補正する機能を兼ね備え、最適化した音を提供できるという。

専用アプリ「My JBL Headphones」には、新しいアプリメニュー「STAGE+」が追加。世界の著名なDJたちがチューニングしたイコライザーが利用できる。DJを選択することでイコライザーが自動調整され、実際に音を聴いているDJと同じ体験を提供するとしている。

Bluetooth接続時の最大連続再生時間は約45時間。ノイズキャンセルがオンの場合は約23時間。充電時間は約2時間。

周波数特性は有線接続時が10Hz~40kHz、Bluetooth接続時が20Hz~20kHz。重量は約378.5g。マイク付きオーディオケーブル(1.2m)、6.5mm標準変換プラグ、コイルケーブル(1.5m)、充電用USBケーブル、キャリングケース、フライトアダプターなどが付属する。

CLUB 950NC

ONE同様ハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能に加え、アンビエントアウェア機能と、トークスルー機能も備えたヘッドフォン。ノイズキャンセルレベルの補正機能は非搭載。

CLUB 950NC

CLUBシリーズの中では唯一、低音域を増強させるバスブースト機能を搭載。深みとキックのある重低音と、全体的に臨場感のある高音質サウンドを楽しめる。

本体は折りたたみ式で、コンパクトなボール状にまとまり、付属のケースに入れて安全に持ち運びできるとする。イヤーパッドはONE同様マグネット式で、取り外しや交換がしやすい仕様。

Bluetooth接続時の最大連続再生時間は約55時間。ノイズキャンセルがオンの場合は約25時間。充電時間は約2時間。

ドライバーは40mm径ダイナミック型。周波数特性は有線接続時が10Hz~40kHz、Bluetooth接続時が20Hz~20kHz。重量は約372g。マイク付きオーディオケーブル(1.2m)、充電用USBケーブル、キャリングケースなどが付属する。

CLUB PRO+ TWS

本体外側のフィードフォワードマイクと、鼓膜に近いドライバーユニット側のフィードバックマイクにより、遮音性を高めたノイズキャンセリングを実現した完全ワイヤレスイヤフォン。

CLUB PRO+ TWS

Bluetoothのバージョンは、ヘッドフォン2機種と異なり5.1。そのほかは同様で、プロファイルはA2DP/AVRCP/HFPをサポート。コーデックはSBC、AAC。

左右両方での使用に加え、片方でも使用できる「Dual Connect」機能を搭載。周りの環境音を完全に遮断せず、外音をきちんと把握するため片方のみイヤホンを使用したい場合でも使いやすいとする。

最大連続再生時間は約6時間。充電ケース併用で約24時間再生できる。ノイズキャンセリングがオフの場合では、イヤフォン単体で8時間、充電ケース併用で約32時間再生できる。充電ケースはワイヤレス充電にも対応し、10分の充電で約1時間再生できる。

イヤーピーズはS/M/Lサイズを付属し、専用アプリ「My JBL Headphone」の「最適なフィット感をチェックする」というメニューより、自分の耳の大きさに最適なイヤーピースサイズを確認できる。

ドライバーは6.8mm径ダイナミック型。周波数帯域は10Hz~20kHz。インピーダンスは16Ω。筐体はIPX4相当の防水対応。重量は片側約7g、充電ケースは約55.4g。イヤーピースのほか、充電用USBケーブルなどが付属する。