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ヤマハ車載向けスピーカーシステムがMGに。音響チューニングにも参画

MGの新型「MG5」

ヤマハは、車載向けヤマハブランドスピーカーシステムが中国・上海汽車グループ傘下の自動車ブランドMGの新型「MG5」に搭載されると発表した。新型「MG5」は、ヤマハのスピーカーシステム初搭載車として11月に販売開始予定。

ヤマハロゴがデザインされたドアスピーカー

“音楽が生まれた瞬間の感動を届けたい”という思想のもと、ヤマハは「CLOSER TO THE ARTIST」をユーザー体験として掲げ、車載向けブランドオーディオ事業を展開している。今回は、6個のスピーカーを用いた車載向けヤマハブランドスピーカーシステムが、新型「MG5」上位グレードに純正品として採用された。

搭載されるスピーカーシステムは、160mm径の低域用ウーファーと、25mm径の高域用ツイーターが特徴。低域用ウーファーは、再生可能周波数帯域をより低く設定した上で、強力な磁気回路と多重コイルにより、駆動力を強化したとのこと。高域用ツイーターは、軽さを重視して素材を厳選。振動板にはシルク素材、コイル線材にはCCAWが採用されている。

ヤマハは、このスピーカーユニットを提供するだけでなく、エンジニアを音響チューニングに参画させており、信号処理にもヤマハのこだわりを反映させたとのこと。「6スピーカーシステムというシンプルな構成から生まれる無駄のない洗練されたサウンドが、ドライビング体験を豊かに彩ります」としている。

MGブランドを手掛ける上海汽車グループは、1955年に創業した中国最大の自動車メーカー。独フォルクスワーゲンや米ゼネラル・モーターズとの合弁会社も保有し、幅広い車種の製造販売を行なっている。2019年の年間販売台数は623.8万台、中国国内シェアは22.7%で、国内トップシェアを占める。