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パイオニア、TAD中核技術を採用した車載用スピーカ
2020年8月20日 20:00
パイオニアは、カロッツェリアブランドスピーカーのハイエンドモデル「PRS(Pioneer Reference Series)スピーカー」から、3ウェイスピーカー「TS-Z900PRS」と2ウェイハイレンジ「TS-HX900PRS」を9月に発売する。TAD(テクニカルオーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)の技術も盛り込まれた製品で、価格は3ウェイスピーカーが128,000円、2ウェイハイレンジが78,000円。
「音楽をありのままに表現する」というカロッツェリアスピーカーの設計思想に加え、低クロスオーバーによる広指向特性と全帯域にわたる低歪みをキーワードとする「Open&Smoothコンセプト」を追求したスピーカー。ツイーターとミッドレンジを同軸上に配置するTADのコア技術「CSTドライバー」を、市販車載スピーカーとして初採用している。
7.3cmのCSTドライバーは点音源再生が可能で、高音と中音の到達時間に差が生まれず、また位相のズレも生じないため、「安定した定位と豊かで自然な音場空間を実現」するという。ツイーター部のマッチングホーンとミッドレンジのコーン形状をシームレス化して、ツイーターの指向性をコントロールすることで、広指向特性も実現した。
設置についても、セパレート2ウェイタイプスピーカーと同等の取り付け方法が取れるため、手軽にフロント3ウェイシステムを構築できる。各ユニットの性能を最大限に引き出すクロスオーバーネットワークも同梱される。
TS-Z900PRSは、単独でフロント3ウェイスピーカーを構築可能。中域を中心としながら広帯域にわたりピーク・ディップの少ないフラットな周波数特性を持つ17cmの2積層構造カーボンファイバーコーンウーファーを採用する。TS-HX900PRSは他のウーファーユニットと組み合わせて運用できる。
再生周波数帯域はTS-Z900PRSが30Hz~90kHz、TS-HX900PRSが173Hz~90kHz。出力音圧レベルはともに84dbで、インピーダンスは4Ω。重さはウーファーが560g、ミッドレンジ+ツイーターが300g。