ニュース
PS5のAV機能詳細が公開! 全ゲームで3Dオーディオを再現
2020年11月10日 13:13
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10日、PS Blogを更新。PlayStation 5のシステム機能やゲームの詳細などの情報を公開した。ここでは、3Dオーディオやテレビとの接続、オーディオ出力形式など、AV機能の詳細について紹介する。
3Dオーディオ
PS5には、独自の3Dオーディオ用カスタムエンジン「Tempest」を搭載。これにより、対応のヘッドセットで、より高品質で没入感のあるオーディオ体験が楽しめるとしている。
特に非常に精密なオーディオポジショニングに対応しており、ゲームでの活用例としては、例えば、弓矢の音が頭上を通り過ぎるかのように聴こえたり、別の部屋の足音を聴いて敵の位置を感知したり、といったことができるという。
3Dオーディオは全てのゲームに対応。シンプルなチャンネルベースのオーディオであっても、Tempestにより、「音の次元の広がりを感じていただくことが可能」としている。効果はタイトルによってさまざまだが、ゲームデベロッパーが最適化することで、その効果をより鮮明に感じられるようになるとする。
最適な環境で3Dオーディオを楽しむためには、両耳にそれぞれ異なる音を届ける必要があるため、PS5と互換性のあるステレオヘッドセットを使う必要がある。ユーザーそれぞれに適した音を提供するため、自身に適した設定を選べるような機能が用意されている。
推奨のヘッドセットは「PS5の3Dオーディオを最大限お楽しみいただけるようにチューニングした」とし、デュアルマイクによるノイズキャンセリングも搭載した「PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット」。
そのほか、PS5に互換性のあるヘッドセットであればUSB経由で、アナログヘッドセットであればワイヤレスコントローラーのヘッドセット端子に接続すれば、3Dオーディオを楽しめるとしている。
なお、テレビスピーカーによるバーチャルサラウンドサウンドはPS5の発売日時点では非対応だが、将来的な対応に向けて開発を進めているとする。
テレビとの接続やオーディオ形式
対応の解像度は720p、1080i、1080p、2160pで、4KテレビでなくてもPS5の動作は可能。4Kディスプレイ接続時は最大2160p(4K UHD)の解像度で描画できる。HDRは、HDR10に対応している。Dolby VisionやHDR10+については言及されていないが、SIEに問い合わせたところ、「(Dolby Vision/HDR10+には)ゲーム・ビデオサービス・BD映像に関係なく対応しておりません」との解答が得られた。
また、発売日の時点で8Kディスプレイにも対応。将来のシステムソフトウェアアップデートにより、対応するソフトウェアで最大8Kの解像度で描画が可能になるとしている。
HDMI 2.1に対応し、4K 120Hzの描写が可能。テレビやレシーバとの接続する際のHDMIケーブルは、同梱ケーブル(Ultra High Speed互換)ほかでは、HDMI 2.1対応のUltra High Speed HDMIケーブルを利用する。一方で、HDMI 2.1に対応する4Kテレビが完全には普及していないため、注意を呼びかけている。
オーディオ出力形式は以下の通り
- Dolby Digital (max 5.1ch)
- Dolby Digital Plus (max 7.1ch)
- Dolby TrueHD (max 7.1ch)
- DTS (max 5.1ch)
- DTS-HD High Resolution Audio (max 7.1ch)
- DTS-HD Master Audio (max 7.1ch)
- AAC (max 5.1ch)
- Linear PCM (max 7.1ch)
なお、上記にはDolby Atmos、DTS:X音声が含まれていないが、ビットストリームでは出力できるそうだ。SIEに「Ultra HD Blu-ray再生時、Dolby Atmos、DTS:X音声をHDMIからビットストリーム出力して、対応するAVアンプなどに接続すればAtmos/DTS:X音声も再生可能なのか?」と問い合わせたところ、「対応機器であれば再生可能」と解答が得られた。
【追記】SIEから寄せられた解答をもとに、Dolby VisionとHDR10+には対応していないという情報と、Dolby AtmosやDTS:XがHDMIからビットストリーム出力できるという情報を追記しました。。(11月11日19時)
PS5にはNetflix、Apple TV+、YouTube、Spotifyなどのエンタテイメントアプリが利用可能で、アプリが対応していれば4K HDRでの出力も可能。
ゲームをプレイしながらの音楽再生も可能。発売時からSpotifyに対応しているほか、USBストレージからMP3、FLAC、AAC形式の音楽データが再生できる。
また、ゲーム中の稼働音に関して、PS5はPS4よりも静かなコンソールにすることを目指して開発。電源供給や冷却の機構において、ヒートシンクのカスタマイズや、熱伝導剤への液体金属の採用をはじめとするさまざまな工夫を施したという。
DualSense ワイヤレスコントローラーのオーディオ機能
DualSense ワイヤレスコントローラーの内蔵スピーカーは、DUALSHOCK 4よりも高いサンプリング周波数をサポートし、音響の改善を行なったことで、クリアなサウンドを楽しめるとする。
マイクとエコーキャンセリングも内蔵し、ヘッドセットがなくてもボイスチャットが可能になった。なお、長時間にわたってのボイスチャットを楽しむ際にはヘッドセットの使用を推奨している。
また、ミュートボタンを搭載し、マイクのオン/オフをボタンひとつで切り替えられる。ボタンを一度短く押すとコントローラーやヘッドセット(有線/無線)のマイクをミュート/ミュート解除することができ、長押しするとマイクのミュートと同時にテレビやスピーカー、ヘッドセットのオーディオ出力もミュートできる。
ヘッドセット端子も備え、ヘッドセットやイヤフォンなど、DUALSHOCK 4と同じように対応機器をつなげて楽しめる。また、有線のヘッドセットを使って、マルチプレイのゲームでフレンドとのボイスチャットも楽しめる。
音声入力にも対応しており、メッセージの送信や検索をするときなどに、DualSense ワイヤレスコントローラーやヘッドセットのマイクから利用できる。発売日時点では日本語のほか、英語(アメリカ)、英語(イギリス)、スペイン語、スペイン語(ラテンアメリカ)、フランス語、フランス語(カナダ)、イタリア語、ドイツ語に対応する。
光学ディスク
PS5では、4K Ultra HD Blu-ray、Blu-ray、DVDの再生に対応。3D Blu-rayディスクの3D立体視の出力には対応していない。なお、光学ドライバーを搭載していないデジタル・エディションではディスクを利用できない。
PS5用のゲームのBlu-rayは最大100GBまでデータを保存でき、PS4のBlu-ray(50GB)よりも容量が増加。なお、ゲームタイトルが互換していれば、PS4のBlu-rayを使ってPS5でプレイできる。