西田宗千佳のRandomTracking

第483回

プレイステーション 5「開封の儀」

PlayStation 5実機。これから発売日に向けてレビュー記事を掲載していく

11月12日、PlayStation 5が日本でも発売になる。生産数の問題か、発売初日の入手はなかなか厳しい戦いになっているが、筆者の元にレビュー機材が一足先に届いたので、まずは「開封の儀」をお届けしよう。

実際の使用状況、快適さなどについては、今日の時点では公開することができないので、また後日改めてお届けするとして、本日のところは、製品の構成を見ていただきたい。

なお、今回貸し出しを受けたのは本体のみ。カメラやメディアリモコン、ヘッドフォンといった周辺機器については触れないので、その点ご容赦を。

パッケージはやはりかなり大型

今回評価用に貸し出されたのは、UHD BDを内蔵したバージョン。光学ディスクドライブを内蔵しない「Digital Edition」もあるが、そちらとの違いは、光学ディスクドライブの有無だけである。そのため、パッケージの文言などは多少違う可能性もあるのだが、基本的なパッケージサイズや同梱品などにさほど違いはない、と理解していただいて構わない。

まず感じたのは、まあ、やっぱり大きくて重いこと。PS5本体の重量は約4.5kg(Digtal Editionは約3.9kg)と公表されているので、パッケージもずっしり重い。重量だけで言えば、2006年発売の初代PlayStation 3が約5kgあったのでそれよりは軽いのだが、ボディが大きめなので、パッケージも相応に大きい。受け取って撮影場所へ移動するのもなかなか大変だった。店頭で購入される方は、移動には気をつけていただきたい。

本体を持って編集部へ。身長162cmの小さなおじさんである筆者と比較すると、パッケージの大きさがわかるだろう
重量もかなりあるので、手荷物としての移動はなかなか大変
撮影のためにパッケージを取り出す
PS5パッケージ。外装は意外と普通である
よく見ると「8K」「4K120」「HDR」のロゴが
背面には売り文句が
さていよいよ開封!

シンプルなパッケージ。PS4より奥行きは減ったが高さは増えた

パッケージの中身はというと、意外なほどシンプル。PS5本体にコントローラーであるDualSenseが1つ、本体スタンドに電源ケーブル(いわゆるメガネ型)、HDMIケーブル、それにコントローラー用のUSB Type-A to Type-Cケーブルが1本。あとはちょっとしたマニュアル類である。一部の袋を除き、樹脂類は少なめのパッケージだ。

本体と別に箱があり、ここに同梱品が入っている
コントローラが見えてきた
マニュアルは簡易なものがあるだけ
電源はメガネケーブル
同梱のHDMIケーブルは、かなりしっかりした太さのものだ
コントローラー接続用のUSBケーブルは、Type-A to Type-Cのものだった
同梱されるケーブル一覧

本体を設置する際には、まずスタンドをつける。これは以前公開された「公式分解動画」でも説明された通り、縦置きでも横置きでも使えるもの。本体後ろ側に爪を引っ掛け、下に敷くようなイメージで取り付ける。

本体スタンド。回転する構造になっており、縦置き・横置きで形を少し変える
縦置きにするときは本体底面のネジ穴からカバーを外し、そこにコインネジでスタンドを取り付ける
横置きするときには、写真のようにボディにスタンドの爪を引っ掛ける感じで取り付ける。すると、下の曲線とスタンドがピッタリ合うようになっている
これで同梱品は全て
本体とコントローラー
ここからは本体のクローズアップを。ファンへ空気を届けるスリットは、やはりかなり存在感がある
本体右にある「PS」ロゴは立体構造
よく見ると1番上には「SONY」の4文字が

本体正面には、細い線のような形状の電源ボタンとディスクイジェクトボタンがあり、中央にUSB Type-C端子が一つ、USB Type-A端子が一つある。同梱のケーブルの関係から、DualSenseは主にUSB Type-Aにつなぐことになると思われるが、別にUSB Type-C to Type-Cのケーブルでつないでも問題なさそうだ。

ボタンもボディも黒なのであまりはっきり見えないのだが、中央に細い電源ボタン(下)とイジェクトボタン(上)が。右側にはスロットインタイプのディスクドライブ
本体正面にはUSBインターフェースが2つ。Type-A(四角)とType-Cが1つずつある
PS5とDualSenseをつないでみた
DualSense
DualSenseにはヘッドホン端子が
PS4用コントローラー「DUALSHOCK 4」と比較。デザインは大きく変わったように見えるが、並べて見るとサイズなどに違いはあまりない

背面には、電源・HDMI・LAN端子・USB×2つが並んでいる。とてもシンプルで、迷いようのない構成だ。

背面を全体で。タワーのように上が絞られたデザインだ
背面のコネクター。下から、電源・HDMI・LAN端子、それにUSB Type-Aが2つ。ストレージ増設にも使う

ディスクドライブは縦置きでは右側、横置きでは下側に配置される。横置きだと少し入れにくそうだが、スロットイン式であり、慣れれば特に問題はないだろう。

本体を横置きするとこんな感じ。スタンドがかなりいい仕事をしているのがわかるだろうか
PS4(現行モデル)とPS5を比較。奥行きは短くなったが、立てたときの高さはかなり伸びている

では電源を……といいたいところだが、今回はここまで。次のレポートをお待ちいただきたい。

レポートは発売に向けて掲載予定。もう少々お待ちを。

西田 宗千佳

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、週刊朝日、AERA、週刊東洋経済、GetNavi、デジモノステーションなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。
 近著に、「顧客を売り場へ直送する」「漂流するソニーのDNAプレイステーションで世界と戦った男たち」(講談社)、「電子書籍革命の真実未来の本 本のミライ」(エンターブレイン)、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「スマートテレビ」(KADOKAWA)などがある。
 メールマガジン「小寺・西田の『マンデーランチビュッフェ』」を小寺信良氏と共同で配信中。 Twitterは@mnishi41