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PS5、テレビスピーカーで3Dオーディオ再生するアップデート

PlayStation 5

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは14日、PlayStation 5の大型システムソフトウェア・アップデート第2弾を9月15日より配信すると発表した。テレビ内蔵スピーカーでの3Dオーディオ対応はじめ、PS5のユーザー体験にさまざまな改善を追加。M.2 SSDによるストレージの拡張に対応し、PS5およびPlayStation 4のゲームやメディアアプリをM.2 SSDにインストールすることや、M.2 SSDから直接起動することが可能になった。

モバイル向け機能の拡張も予定。15日以降、「PS Remote Play」アプリをWi-Fi環境だけでなくモバイルデータ通信でも利用できるようになるほか、9月24日からはPS5のシェアスクリーン画面をPS Appからも視聴可能になるアップデートを予定している。

【訂正】PS5のシェアスクリーン画面をPS Appからも視聴可能になるアップデートの日付を訂正しました。(9月15日12時)

PlayStation September System Software Updates - New PS5, PS4 and Mobile App Features(※映像は英語版)

3Dオーディオに対応。TVスピーカー音声を3次元音声に変換

新しいアップデートでは、テレビの内蔵スピーカーでの3Dオーディオ対応を追加。設定の[サウンド]メニューから同機能を有効にすると、通常の2チャンネルのテレビスピーカー音声が3次元の音声に変換され、ゲームプレイへの没入感を高めることができるようになった。

DualSenseワイヤレスコントローラーのマイクを使い、部屋の音響特性を測定することで、ユーザーの部屋に適した3Dオーディオ設定を反映させることができる。本体と合わせ、コントローラーのアップデートも必要となる。

同社では「PS5の発売以来、対応ヘッドセットを使った3Dオーディオについて、多くのユーザーや開発者の皆さんからご好評をいただきました。今回のアップデートでテレビの内蔵スピーカー向けの対応を新たに追加することができたことを嬉しく思います」とコメントしている。

また、PULSE 3D ワイヤレスヘッドセットに関しては、コントロールセンターの[サウンド]からオーディオEQ機能を設定できる機能が追加された。多数のプリセットからEQプロフィールを選択できるという。

カスタマイズや管理がし易くなるUX改善

ユーザーがゲームコンテンツや各種設定をより簡単に確認し、カスタマイズや管理ができるよう、UX向上を実施。

コントロールセンターでは、より自由にカスタマイズができるように変更。表示/非表示できるコントロールが増え、順番の入れ替えもできるようになった。

ゲームベースの改善も実施。コントロールセンターの[ゲームベース]から、パーティーのテキストチャットにアクセスしたり、メッセージを送信したりできるようになった。また[ゲームベース]の画面では、オンラインのフレンド、取り込み中のフレンド、オフラインのフレンドの人数がわかるように。フレンドリクエストをまとめて許可、拒否およびキャンセルも行なえる。

ゲームライブラリーとホーム画面も改善された。同じゲームのPS5バージョンとPS4バージョンを両方インストールしている場合、ホーム画面やライブラリーの[インストール済]タブで、それぞれを別々に表示。ゲームのプラットフォームもアイコンで見やすく表示される。

音声読み上げ機能の操作を追加。アクセシビリティの音声読み上げ有効時に、PSボタンと△ボタンを同時に押すと、音声読み上げの一時停止や再開が可能に。PSボタンとR1ボタンを同時に押すと、もう一度読み上げることもできる。

ゲームやソーシャル機能のカスタマイズも強化。

PS Nowで、ストリーミングの最大解像度を好みに合わせて720p、もしくは1080pが選択可能(プレイするゲームによって最大解像度が異なる場合がある)。ストリーミング接続のテストを行ない、インターネット接続に問題があるかどうかも確認できる。

拍手の種類に「リーダー」が追加された。PS5のゲームでは、オンライン対戦の後で、他のプレーヤーの行動を称えるために拍手を送ることができるようになる。「リーダー」は計画性をもって戦略的に動き、他のプレーヤーを鼓舞するプレーヤーを称える拍手。プレーヤーに送られた拍手は、プレーヤーのプロフィール画面に表示される。

「自己ベスト」映像の自動キャプチャー機能が追加された。PS5のゲームでチャレンジをプレイして、自己ベストのタイムや得点を記録したときに、そのプレイを自動的にビデオクリップに保存できる。ビデオクリップはコントロールセンターのチャレンジカードですぐにシェアしたり、メディアギャラリーで後からシェアすることも可能。自動キャプチャーの設定は、[キャプチャーとブロードキャスト] から変更できる。

またコントロールセンターにはトロフィートラッカーが追加され、ひとつのゲームにつき最大5個のトロフィーをトラックできるようになった。

M.2 SSDを利用して、PS5のストレージ容量を拡張することが可能。

M.2 SSDストレージは、PS5またはPS5 デジタル・エディションに装着し、PS5/PS4のゲームやメディアアプリのダウンロードおよびコピーに利用できる。PS5/PS4のゲームをM.2 SSDストレージから直接プレイしたり、ストレージ間でゲームを自由に移動したりすることもできる。

対応するモバイルデバイスからネット回線を通じて、PS5やPS4のゲームを遠隔でプレイすることができるアプリ「PS Remote Play」では、iOSとAndroidユーザー共に、Wi-Fi環境がないときに、モバイルデータ通信を使用してPS5やPS4に接続できるようになる。

リモートプレイには、最低5Mbpsの通信速度が必要。最高解像度で楽しみたい場合は、上り下りとも15Mbps以上を推奨。モバイルデータ通信使用時はビデオ品質選択も行なえる。

24日からは、全世界でPS Appのアップデートが開始され、フレンドのシェアスクリーン画面をPS Appから一緒に見ることができるようになる。