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動く実物大ガンダム、ついに“起動”。富野監督「次はザクをやりたい」
2020年12月18日 18:00
18mの実物大ガンダムが“動く”様子が楽しめる「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の公開が、いよいよ12月19日からスタートする。それに先駆けて18日、ガンダムの“起動式”が行なわれ、ガンダムが初公開の動きを披露。富野由悠季総監督やLUNA SEAも駆けつけた。
起動式では、パイロットがガンダムに乗り込み、起動するシークエンスが展開。途中、ガンダムが制御できなくなり、しゃがみ込むが、OSの再起動で事なきを得て力強く立ち上がる……という演出で、動くガンダムの魅力が発揮された。
起動式には、「機動戦士ガンダム」の富野由悠季総監督も来場。富野監督は「お子様方には“ごめんなさい”と申し上げます。2本足歩行できる実物大ガンダムを作れなかったからです。けれど、今回、製作し、こうして展示させていただけた1分1ガンダムは、今まで以上に“人のカタチは素晴らしい”ということを教えてくれました」。
「この大きさの人型と、オモチャカラーが、どれほど素晴らしいものであったかというのを示してくれているからです。この大きさの人の形が動いた時の“やさしさ”というのはいったいなんなのだろうと。皆様、特にお子様方は知っているはずです。新幹線とか、新しい自動車、遊園地の乗り物で知っているはずです。“動いてもやさしい”、しかもこの大きさで、オモチャカラーで動いたからこそ、動きがやさしくて、気持ちがいい。(そのことを)教えてくれたんです。そんな事は、作ってもらわなければわからなかった、というのが我々大人の立場です。そういう意味では大人達は想像力が無くて本当におバカさんだったと思う。今回、そのようなことを勉強させていただいたことを本当にうれしく思っています。見ていってください、“ガンダムはやさしかった”んです。ありがとうございます」と挨拶。
LUNA SEAもゲストとして招かれ、ガンダムの前でライブを披露。さらに、富野監督とLUNA SEAのRYUICHIさん、SUGIZOさんのスペシャルトークも展開。
その中で富野監督は、「(動く実物大ガンダムに)ちょっとだけやっぱり、驚いています。本気になって作る人がいると思っていなかったので。頑張ってくださった皆さん本当にありがとうございます。本当にご苦労様でした。ありがとうございました」と関係者に頭を下げた。
RYUICHIさんは、「子供の頃は、アニメの世界の中に浮かんでいるように、本当に入り込んでいたんです。ガンダムの世界が、ア・バオア・クーまで特に本当に大好きで、まさか、本当に地球上にリアルなガンダムが降り立つとは、しかもこの神奈川に」(LUNA SEAは神奈川出身のバンド)と感動した様子。
SUGIZOさんは、「基本的にジオン公国民なので“ジーク・ジオン”なので、できれば“ガンダムよりザクを”と思っていた派なのですが、ガンダムを見ると問答無用に子供の頃に戻ってしまう、50になっても、ガンダムを自分の目で見てしまうと10歳の自分に戻ってしまって、知らず知らずのうちに涙が出てしまう、根源的な強さがある。ジオンから連邦に乗り換えようかなと……」とコメント。
すると、富野監督が「乗り換える必要はないと思います、次はやっぱりザクをやりたいので」と答える一幕もあった。
2022年3月31日までの期間限定
GUNDAM FACTORY YOKOHAMAの開催期間は12月19日~2022年3月31日まで。メインは18m実物大ガンダムと、それを格納し、メンテナンスワークを行なうデッキ「GUNDAM-DOCK」、”動くガンダム”の仕組みを楽しみながら学べる展示施設などが入った「GUNDAM-LAB」の2つのエリアで構成される。
場所は横浜・山下ふ頭で、アクセスはみなとみらい線「元町・中華街駅」より徒歩7分、横浜市営連節バス BAYSIDE BLUE バス停「山下ふ頭」下車徒歩3分。営業時間は10時~21時まで(最終入場は20時)。料金は大人が1,650円(税込/13歳以上)、小人が1,100円(税込/7歳以上12歳以下)。これに加え、動くガンダムを近くで見られるGUNDAM-DOCK TOWER観覧料金は3,300円(税込)。チケットの購入方法など、詳細は公式サイトを参照のこと。
「機動戦士ガンダム 40周年プロジェクト」の一環として開催されるもので、当初は10月にオープン予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
実物大ガンダムは24箇所が稼働。重さは25トン。終日10:30~20:30まで、毎時と毎時30分に、異なる演出を行なう予定。そのほかにも、シーズンの特別演出の実施が予定されている。さらに夜はライトアップも予定している。
より間近で見たい場合は、ガンダムの横に設置されている「GUNDAM-DOCK TOWER」のチケットを購入すると、エレベーターへドックへと上がれる。15~18mの高さから“動くガンダム”の頭部やボディを間近で見ることができる、迫力の特別観覧デッキ「GUNDAM-DOCK TOWER」を設置。
ビルに例えると5階、6階に相当する高さに観覧デッキがあり、5階ではコックピットに近い高さで、6階では頭部を見下ろすような感覚で鑑賞できる。1枚のチケットで両方のデッキに行くことができる。
併設されるGUNDAM LABは、動くガンダムの仕組みを楽しみながら学べる展示施設のほか、ここでしか買えない限定商品を揃えたショップ、横浜ならではのメニューが楽しめるカフェ、また定期的なイベントが楽しめるコミュニケーションスペースなどが入った複合施設。
ガンダムの模型に触れながら「動く」ギミックを体感できるほか、ソフトバンクの5G技術を活用し、コックピットに乗り込んだかのような体験が可能な「GUNDAM Pilot View SoftBank 5G EXPERIENCE」も用意。ARウインドウに、リアルタイムのガンダム稼働情報が表示。今、どれくらいの力で動いているのかがグラフで表示される。
LABにはガンダムカフェも用意。オリジナルメニューや横浜のご当地グルメ、オリジナルグッズなども販売予定。トークショーや講演会、ワークショップなどを行なうカンファレンスルームなども用意する。