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エソテリック、新開発モジュール採用マスタークロック最上位「Grandioso G1X」

マスタークロックジェネレーター「Grandioso G1X」

エソテリックは、新開発の音楽専用ディスクリートクロック「Master Sound Discrete Clock」を搭載したマスタークロックジェネレーターのフラッグシップモデル「Grandioso G1X」を4月に発売する。価格は220万円。

また1月に生産終了となった「Grandioso G1」をG1X仕様にバージョンアップするサービスも実施する。心臓部のクロック・モジュールと出力基板を含む、すべての回路基板を交換するサービスで、4月1日から申込みを受け付け、6月から作業を開始する予定。バージョンアップ価格は88万円。ただし、バージョンアップサービスキットの単体販売は行なわない。

「Master Sound Discrete Clock」を搭載

Master Sound Discrete Clockでは、クリスタル振動子より音楽性を引き出すため、大型部品および回路パターンを採用したエソテリック独自のディスクリート発振器を採用。振動子も安定した発振を得られる、最大サイズのSCカット・クリスタル振動子を搭載する。

真空断熱技術を用いた大型チャンバーにより、クリスタル振動子および周辺回路の温度を安定化させ、専用マイコンにてプログラム制御されたヒーターにより、きめ細やかな温度管理を実現したという。

クリスタル振動子と回路、ヒーターそれぞれに専用電源回路を搭載、クロックを担う大型のトロイダルコアとシステム制御用EIコアのWトランス構成により、相互干渉を抑えクリーンな電流を供給するのも特徴。

「Grandioso G1X」出力回路

出力信号は10MHz。クロック出力はBNC×5系統。MIL規格SMAコネクター装備のカスタム同軸ケーブルと、真鍮削り出しのオリジナルBNC端子を採用する。グラウンドを常に0Vに保つ「アダプティブ・ゼログラウンド」と「ノーマル」の2モードを搭載。同じ10MHz出力でありながら、異なる音楽性を提案するという。

「Grandioso G1X」内部
本体背面

筐体もGrandioso X Edition仕様へアップグレードされており、電源トランスと基板をマウントするシャーシを分離することで、相互干渉を抑えたデュアルレイヤーシャーシを採用。ボトムシャーシには、レーザーによるスリット加工が施され、振動を制御する。

本体前面

スパイクフットの効果と扱いやすさを両立させたピンポイントフットを搭載。音の解放感を引き出すセミフローティングトップパネルも備える。

外形寸法は445×448×132mm(幅×奥行き×高さ)。