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エソテリック、独自素子搭載の最上位モノラルパワー「Grandioso M1X」
2021年2月12日 19:00
エソテリックは、フラッグシップシリーズ「Grandioso」(グランディオーソ)より、最新の回路技術を搭載した新しいモノラルパワーアンプ「M1X」を4月1日に発売する。価格は264万円(1台)。
2013年11月に発売した「M1」のリニューアルモデル。
最大の特徴は、パワーアンプ素子に独自のスーパージャンクション・バイポーラトランジスタ「SJ-BJT01」を採用したこと。これは2020年8月に新日本無線・山梨大学より発表され、「ISPSD2020」にて学術発表された最新のトランジスタ技術で世界初という。高耐圧と低オン抵抗を両立させた素子となっており、大電流から小電流においてもスムーズに流れ、繊細な信号からエネルギッシュな信号まで、自然に再生することができるという。最大出力は8Ω時300W、4Ω時600W、2Ω時1,200W。
電圧増幅段、電流増幅段にはそれぞれ専用のトロイダルコアトランスを搭載。電圧増幅段はコアサイズ3,000VA超の大型カスタムトロイダルコアトランスで、電流増幅段の電源部には60,000uFの大容量を誇る新規カスタムコンデンサを搭載した。
独自の電流伝送方式「ES-Link Analog」にも対応しており、同回路には「Grandioso C1X」で開発したモジュール「IDM-01」(Integrated Discrete-Amplifier Module)を搭載。ほかにも、機械接点の影響を受けないFET素子を用いたオーディオ信号制御や、電源・アンプ基板に105μm銅箔(従来比3倍)を採用するなど、回路をブラッシュアップしている。
シャーシは、剛性の異なるメインシャーシとボトムシャーシによるハイブリット構造を採用。制御システム専用Rコアトランスを搭載した計3トランス構成で、カスタム品の不等長ヒートシンクフィンも搭載した。
天面は、音の解放感を引き出すセミフローティングトップパネル。脚部には、スパイクフットの効果と扱いやすさを両立させた独自のピンポイントフットを用いている。
入力端子は、XLRバランス、RCAアンバランスを各1系統のほか、ES-LINK Analog専用入力端子を装備しており、トリガー機能によりC1Xと連動して電源オン・オフも行なえる。
外形寸法は491×535×221.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は63kg。