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FitEar、独自技術で“イヤモニの音”実現したユニバーサル「TG334」
2021年4月19日 08:00
須山歯研は、FitEarブランドのユニバーサルイヤフォン「TG334」を5月15日に発売する。カスタムIEM「MH334 Studio Reference」をベースとした、ユニバーサルタイプで、「FitEar TO GO! 334」の後継モデルとなる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15~16万円台の見込み。
バランスドアーマチュア(BA)ドライバーは、3ウェイ4ドライバー構成。低域×1、低・中域×2、高域×1となる。3Dプリンターで作られたコンパクトな筐体の中に、カスタムモデルと同じフルサイズのBAドライバーを配置している。
FitEarオリジナルの音導管構造に楕円断面を採用したオーバル3Wayステムを採用しており、細いステム径でもカスタムと同様に独立したポートを用意している。さらに、高域側のユニットに、純チタン製の「ダイレクトHFチューブ」を接続。ユニット制約がなく3ウェイ以上の構成でも、高域の減衰を防いでいる。
カスタムシェルとマルチユニットで構成されるカスタムIEMでは、各ユニットごとに個別の音導管と音導孔を設定し、音質バランスを高度にコントロールできる。
一方、ユニバーサルタイプではイヤーピースを装着するため、イヤフォン先端のステムの直径が、イヤーピースのサイズの制限を受ける。そのため、音導管をステムの手前で一つにまとめて細くし、また音道孔も一つにする必要がある。
この場合、ユニット間の干渉や広域周波数の減衰、それにともなう不要なピークが発生し、聴感上のこもり感や抜けの悪さ、再生音に本来含まれる空気感を阻害するといった問題があるという。
FitEar TG334では、前モデル「FitEar TO GO! 334」で開発された、高域側ユニットを独立させ高域減衰を抑制すると同時に、各ユニットにも独立した音導管と音道孔を与える特殊構造(特許取得)を採用。細いステムでもカスタムIEMと同様の設計を実現したとする。
耳穴の形に合わせた楕円形断面のステム形状に、高域減衰を抑制するホーン形状の音導孔を導入した「オーバルホーンステム」を組み合わせることで、様々な耳穴サイズ/形状に幅広く適応。カスタムと同様、厚みがあり広大なレンジを持つ再生音も実現したとする。
標準のイヤーピースとして「SednaEarfit SE1000」が付属。従来はS、M、Lの3サイズにダブルフランジを加えた4種類だったが、SednaEarfit SE1000ではSS、S、MS、M、ML、Lの6サイズ展開となり、より幅広い耳穴サイズへの対応が可能。
ケーブルは「FitEar cable 013」で、3.5mmステレオミニプラグを採用。ペリカンケースやケーブルクリップ、メッシュポーチなどを同梱する。