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STAX、全段FET採用のミドルクラス半導体式ドライバ「SRM-400S」

SRM-400S

スタックスは、ミドルクラスの半導体を使ったドライバー・ユニット(ヘッドフォンアンプ)として、「SRM-400S」を5月13日に発売する。価格は121,000円。

SRM-353Xの後継となるモデルで、初段にカスタムのローノイズDUAL FET、終段(増幅段)にもFETを搭載。使用されるDUAL FETは上位機「SRM-700S」と同様、全て左右の特性を計測し選別したものをマッチング。上位機種で採用された電圧増幅段オールFETアンプの設計と製造ノウハウを継承したミドルクラスとなる。

先行して登場した真空管式ドライバー・ユニット「SRM-500T」と同様に、従来の高電圧回路に加え、新たに低圧回路用の巻線を設けた新設計の電源トランスを採用。電源の効率が良くなり、従来のドライバー・ユニットに比べて省電力化と音質の向上を実現した。

SRM-353Xに比して横幅を拡大し剛性をアップした新シャーシを採用。非磁性アルミを多用したハイブリッド構造とし、振動などの物理的な外来ノイズの影響をさらに抑制した。

入力系統はRCAとXLRの排他使用。カスタムメイド二重軸4連ボリュームやRCA入力のパラレルアウト機能も従来機種同様に搭載。採用する各種電子部品についても、音質、性能、環境へ考慮したものだという。

信号回路にカップリングコンデンサを一切使用しない完全DCアンプ構成も引き続き採用。

サウンドとしては、「半導体回路の持つ高解像度サウンドや躍動感に溢れた低域再生を引き継ぎながら、SRM-353Xに比べてバランス感の良さを追求。低域から高域まで個々の帯域を落ち着きのある表現にまとめている」という。アドバンスド・ラムダ・シリーズとの組み合わせや、エントリーシステムSRS-3100からのステップアップにもマッチするという。

増幅度は60dB、高調波歪み率は0.01%以下(1kHz/100Vr.m.s.出力時)。最大出力電圧は400Vr.m.s.(1KHz)、バイアス電圧はDC580V。RCAパラレルアウト端子も備える。消費電力は30W。外形寸法は195×376×102mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.4kg。