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STAX、真空管方式と半導体方式のハイエンド・ドライバーユニット。各298,000円

スタックスは、同社のイヤースピーカーを駆動するドライバーユニットの新製品として、12月3日に真空管方式の「SRM-700T」、半導体方式の「SRM-700S」の2製品を発売する。価格は各298,000円。

真空管方式の「SRM-700T」

真空管方式「SRM-700T」

初段にカスタムのローノイズのDUAL FETを採用、二段目はGT管の「6SN7」を搭載。6FQ7の原形となった真空管で、シンプルでパワーに余裕のある動作を実現するという。

真空管方式「SRM-700T」の内部
GT管の「6SN7」

負荷抵抗には高品質で、インダクタンス成分が少ないVISHAY製の無誘導巻線抵抗を使用した、ハイブリッド型ドライバーユニットとなる。サウンドとしては「クリアでスルーレートの高い真空管サウンドはさらに深められ、温かみと広がりのある再現に磨きがかかった」という。

VISHAY製の無誘導巻線抵抗
背面

半導体方式「SRM-700S」

初段にカスタムのローノイズDUAL FET、二段目増幅段にもスタックスのドライバー史上初となる、J-FETを採用したオール半導体式のドライバーユニット。

半導体方式「SRM-700S」

低ノイズで増幅に優れたJ-FETと、大電流エミッタフォロワー回路の出力により、「イヤースピーカーの性能を余すことなく引き出す」という。

高周波成分が多い音楽ソースでも余裕を持ったドライブが可能。「音楽の細部を伝える、正確な再現を追求した」とする。

大型ヒートシンクによる放熱対策を施したパワートランジスタ郡
背面

2モデルに共通した特徴として、厳選したペアマッチ特性のFETを採用。独WIMA製の高品位フィルムコンデンサも使っている。また、本体ボリュームをバイパスできる、レベルコントロールスイッチも2モデルに搭載している。

独WIMA製の高品位フィルムコンデンサ

周波数帯域はDC~100kHz、増幅度は60dB。高周波歪み率は0.01%以下。バイアス電圧はPRO 580V。入力端子はRCA×1、XLR×1。出力はRCAパラレルアウト。

外形寸法と重量、消費電力は700Tが240×393×103mm(幅×奥行き×高さ)で、5.7kg、54W。700Sが、240×393×103mm(幅×奥行き×高さ)で、6.3kg、46W。