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中野サンプラザ再整備へ、大ホールやホテルも。28年度内竣工

建物完成予想パース

野村不動産を代表として、東急不動産、住友商事、ヒューリック、東日本旅客鉄道で構成されるグループは、中野区とともに推進する中野サンプラザを再整備する大規模複合開発「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備事業」に関する基本協定書を、中野区と締結した。今後は2022年度末の都市計画決定、2028年度内の竣工を目指す。

施工予定区域図

これは、中野駅北口エリアの2ヘクタールを超える大規模な敷地において行なわれる、ホール・オフィス・住宅・商業・ホテルなどにより構成される複合再開発事業。音楽やサブカルチャー、食など多様な文化を育んできた中野駅周辺の回遊性を高めることで、さらなる賑わいと交流を創出し、立地特性を最大限に活用した拠点施設整備により、「グローバルな都市活動拠点の形成や地域経済の活性化に寄与していくことが期待」されている。

また、この事業はヘッドフォン祭の会場でもあり、数多くのアーティストがコンサートを開催してきた同エリアの象徴的存在、中野サンプラザの機能を再整備する事業でもあるため「文化を原動力としたまちづくりを目指し生活・産業・交流を活性化させるため整備」を図るという。

大ホールと屋上広場の完成予想パース

事業のポイントとしては、「中野のシンボルとなる新たな文化・芸術などの発信拠点」として、最大7,000人収容の大ホールとライフスタイルホテル、エリアマネジメント施設などを整備。その活動拠点の中心となる施設は、現中野サンプラザの機能を継承しつつ、新たな交流機能が加えられる。

基壇部は周辺の街並みに合わせたスケールに分節して調和が図れながら、高層部は中野のシンボルとなっている現中野サンプラザの三角形を活かしたトップデザインとして、新たなシンボルタワーを目指す。

集いの広場と歩行者空間の完成予想パース

さらに、中野駅西側南北通路、橋上駅舎(駅ビル)の整備や新区役所整備などの関連事業、周辺環境を踏まえて広場や歩行者空間も整備されるほか、事業者が立ち上げるエリアマネジメント協議会が事務局となり、誰もが参加できる公開企画会議とオンラインコミュニティを同時に運営。中野独自の多様な文化と地元の声を生かして、地域の活性化につながるさまざまな活動の展開・促進を図る。