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FiiO、音質調整できるハイブリッドイヤフォン。「新フェーズ開拓」の意欲作

「FH5s」

エミライは、FiiO Electronicsより、ハイブリッド型のセミオープン・ユニバーサルインイヤーモニター「FH5s」を、5月28日に発売した。価格はオープンプライス、店頭予想価格は33,000円前後。

FHシリーズにおいて「新たなフェーズを開拓する」完全新設計のハイブリッド型イヤフォン。「外観、快適性、音質など、すべての面で大幅な進歩と革新を遂げた意欲作」という。

高域用にKnowles製TWFK-30017バランスドアーマチュア(BA)ドライバー×2基、中域用に6mm径、低域用に12mm径のダイナミックドライバーを搭載した、3ウェイ4ドライバー構成。ダイナミックドライバーは、どちらもベリリウムコーティングが施されている。

前モデルのFH5では、中域用としてBAドライバーが搭載されていたが、FH5sでは新開発されたダイナミックドライバーを搭載。低域用ダイナミックドライバーとスムーズにつながるよう綿密に調整されており、さらに優れたボーカル再現とサウンドステージを実現した。

低域用のダイナミックドライバーは、剛性と柔軟性を両立したポリウレタンポリマー製エッジ、ベリリウムコーティング・ドーム振動板、磁束密度1.5テスラのN52ネオジウムマグネットを使用し、「深く強靭かつ制動の効いた低域再現を実現」している。

ハイレゾ認証を取得しており、再生周波数帯域は10Hz~40kHz、インピーダンスは40Ω。感度は106dB/mWで、最大入力は100mW。

イヤフォンに音質チューニングスイッチを搭載する

イヤフォンに低域、中域、高域の調整が個別で可能な3つのチューニングスイッチを搭載。デフォルトのサウンドチューニングは「ほとんどのオーディオファンの好みに合うはず」だが、スイッチを使って特定ジャンルの楽曲や自身の好みに合ったサウンドにカスタマイズできる。

フロントキャビティとリアキャビティの空気圧が均一になるようコンピュータシミュレーションを繰り返し磨き上げられたセミオープンデザインを採用したことで、「広大なサウンドステージ、快適なリスニング、自然なサウンド」となった。

筐体は「トライシェル(三層シェル構造)」によるサンドイッチ構造。5軸CNCマシニングでアルミニウム・マグネシウム合金を機械加工したリアシェル、ボディ、フロントカバーでしっかりと3点固定され、過剰な共振と歪みを大幅に低減した。第3世代人間工学によるエルゴノミックデザインにより、快適な装着感も実現。

フェイスプレートのメッシュ開口部は、「ドラゴンの鱗」と呼ばれる特徴的な形状とマッチするデザインに仕上げられた。

付属ケーブルは銀メッキ高純度単結晶銅線120芯を4本編みしたもので、2.5/3.5/4.4mmに付け替え可能なツイストロック式プラグ。各プラグは316Lステンレス鋼製で高い剛性を持つ。イヤフォン側のコネクターはMMCX。赤と青のマーキングで左右のチャンネルを簡単に区別できるようになっている。ケーブル長は120cm。

重さはイヤフォン片側8.8g。キャリングケースや低音/バランス/ボーカル重視型のシリコン製イヤーチップ(S/M/L)、フォームイヤーチップ3組、フランジイヤーチップ(S/L)、MMCXアシストツールなどが付属する。