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初代Oculus Quest、PCと無線接続が可能に

Oculus Questの初代モデル

Facebookは、Oculus Questシリーズ向けに、システムをアップデートするOculusソフトウェア v30の提供を開始した。ユーザーには順次提供される。

初代Oculus QuestがAir Linkに対応

v30では、Oculus Questの初代モデルでも、ゲーミングPCとWi-Fiで接続しPC向けVRゲームなどを表示できる「Oculus Air Link」を利用できるようになる。最新モデルであるOculus Quest 2は、4月からAir Linkに対応していたが、初代Oculus Questでも対応する。

Air Linkの利用には、5GHz帯のIEEE 802.11ac/axをサポートするWi-Fiルーターが必要で、PCは有線のイーサネット接続でLANに接続しておく。PCに搭載するGPUでサポートされるのは、GeForce GTX 970以上、AMD 400シリーズ以降など。ユーザーはPCにOculusのソフトウェアをダウンロードし、ベータ版の機能としてAir Linkを有効にしておく。Oculus Quest側ではテスト機能として搭載されるAir Linkを有効にする。

同社では、Air Linkのパフォーマンスや画質、信頼性については、今後も改善を続けていくとしている。

Oculus Questシリーズはスマートフォン相当のプロセッサーやトラッキング用カメラなどを搭載した、スタンドアローンでVRコンテンツを楽しめるオールインワンのVRヘッドセット。一方で、ゲーミングPCとUSBケーブルで接続すれば、PC向けのハイエンドなVRコンテンツを楽しめる「Oculus Link」という機能も提供されている。Air Linkは、この際のUSB接続をWi-Fi接続に変更できるもの。これまではサードパーティ製アプリや開発者向けのオープンソースソフトウェアで同様の無線接続機能を利用できたが、Oculusのシステムが公式に対応する形となる。

マイク切り替え、2Dマルチタスク

v30ではまた、パーティーメンバーとプレイ中アプリでボイスチャットを切り替える機能が追加されるほか、ブラウザなど2Dアプリのマルチタスクを拡張する「Infinite Office」機能のテストが開始される。

マイク切り替え機能
2Dアプリのマルチタスク機能

アクセシビリティも改善され、設定メニューに項目が追加され関連機能が集約されるほか、識別が難しい色を補正する色調補正機能が追加される。また、座ったままでも、立った状態の視点になる「Raise View」もテスト機能として用意される。