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最後の「全裸監督」24日16時配信。山田孝之「派手に転げ落ちたので楽しんで」

Netflixはオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」を6月24日16時より全世界同時配信。配信開始に先立ち、22日にワールドプレミアをオンラインで開催。レポートが到着した。

イベントには、主演の山田孝之のほか、満島真之介、玉山鉄二、森田望智、恒松祐里、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、西内まりや、増田有華、國村隼、武正晴総監督、後藤孝太郎監督が登壇。

シーズン2で村西が「空からエロを降らせる」という野望のため衛星事業へ着手することから、YouTubeなどでの配信ではARを駆使した映像を用意。宇宙をイメージした舞台上に飛び交う村西語録の数々、キーアイテムのビデオやブリーフ、そして遊泳する村西、空から振ってくるような迫力のある演出も用意された。

会場ではスモークが焚かれ、レーザーが飛び交う中、「お待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれません。『全裸監督 シーズン2』ワールドプレミア、よーい! アクション!!」という村西お馴染みセリフが会場に響き渡ると同時に、ステージの幕が落ち、豪華俳優12名と監督たちが登場。

そして衛星事業が本作のキーポイントということに因み、「遥か遠くの衛星から送る」として、声のみの参加となったMCは、ブラックマヨネーズの小杉竜一とゆりやんレトリィバァ。2人は本作に少しだけ関わっているものの、その真相は配信スタートの6月24日に明かされるのでお楽しみに! と匂わせたまま進行した。

続く山田は「企画の作り始めから考えると何年もこの作品に携わっていて、それがようやくフィナーレを迎えると思うととても嬉しい気持ちでいます」とコメント。するとMCから村西風に「ナイスですね~!!」とARのリアクションが登場。

シーズン1の最後に村西軍団と離れる事になったトシを演じた満島は「さみしかったですが、今日みんなとこんな風に会えてドキドキして、皆の所に帰って来れたと思って。でも皆さん後ろを見てください。古谷さんが居ます。緊張感バリバリです!」と、村西軍団を追い詰める古谷を演じた國村を振り返り、登壇者たちの笑いを誘った。

玉山は「初めての経験が沢山あった現場でしたが、僕は自分がSなのかMなのか分からず過ごして来てしまったんですが、今回の撮影で自分はMでは無いな。と気づかされました。ありがとうございました」と挨拶。

森田は「黒木を演じ切って、今この日迎えられて嬉しく思います。生き抜いたなと、思い残す事はもう何も無いな、乗り越えられない事は無いかもしれないな、と思えるような、自分の軸を作ってくれた作品です」とコメントした。

シーズン2の新たなヒロイン・乃木真梨子として参加した恒松は、オファーを受けた際の気持ちを「お話しを頂いた時は、このキャラクターが色濃い皆さんの中でどうしたら自分らしさを出せるんだろうと思って迷いました。でも純粋にありのままで演じた方が乃木らしさが出るんじゃないかなと思いながら素直にお芝居しました」と思いを綴った。

村西を尊敬する三田村を演じた柄本は「ずっと(村西の)背中を見させて頂いていてたので、落ちていく姿を見るのは辛かったですね。村西さんに対して反発を持つっていうのは大変でもありました。でも、楽しかったです」と話した。

同じく、村西軍団の姉御的存在である順子を演じた伊藤は「シーズン1では新人だったので、言われた事を『はい! はい!』とやっていましたが、シーズン2ではどっしりとして頼りになる姉さんキャラで格好良くいれたらいいなと思いながら演じていました」と話した。

専属女優の奈緒子役の冨手は「演じているうちに役として村西を大嫌いになり、そして山田さんのことも大嫌いになってしまいました(笑)。山田さんは現場でも村西とおるとして存在しているので、目が合うとむかつくし、居るだけで腹が立ってしょうがないみたいな状態になってました。これは私だけでは無く女優達みんなそうだと思います」と山田の完璧な役作りを賞賛しつつ、当時の思いを告げると、山田はすかさず「いやそれは本当にそうなんです。今、毎日僕がやっている事は皆さんのInstagramに、ひたすらいいねを押すことだけです」と、少しずつ日々名誉挽回をしているエピソード明かした。

次に常に体を張っているラグビーを演じた後藤は「僕は身体を張っているとは思って無かったんですけど、思い返してみると結構身体張ってたんだなと気づきました。監督の愛の鞭を感じていました」と話した。

今回古谷のお気に入りのホステスで、トシと行動を共にするサヤカを演じた西内は「みなさん本読みの際には出来上がっていたので、素晴らしいチームワークでプレッシャーは沢山ありましたし、大好きな作品だからこそ私に何か出来る事があれば。という気持ちで参加しました。4年ぶりのお芝居で緊張しましたが、村西軍団では無く古谷軍団の一員として皆さんに引っ張って頂きながらサヤカを演じました。サヤカの人間臭さを感じて貰えたらと思います」とコメント。

村西が立ち上げたダイヤモンド映像の女優、江戸川ローマを演じた増田は「1月のオーディションだったんですが武監督から最後に『良いお年を』と言われて完全に落ちたと思い泣きながら帰りました。でも、決まって凄く嬉しかったです」と話すと、武監督は「随分と自分は失礼な事を言ってましたね(笑)。その時は良い年が始まるよという意味で言いました。年が明けてた事に気づいてませんでした」と当時を振り返り、増田をフォローした。

ヤクザの組長・古谷を演じた國村は「シーズン1配信直後にアメリカの作品の現場に入ると、現地のスタッフ達から『見たよ、すごいね!』『最高だった、エキサイティング!』と言ってもらえて、これがNetflixで世界配信という事なんだ。世界中にダイレクトで届いてるんだというすごさと嬉しさを実感しました」と世界同時配信をリアルに感じたエピソードを披露した。

シーズン1では助監督として参加し、シーズン2で監督デビューを果たした後藤監督は「この色濃いキャスト達が大暴れするので、まとめるのが大変でしたが、それが本作の最大の魅力です。是非山田さん演じる村西がこの色濃いメンバーとどういう風に摩擦が起きて、どう変わっていくのかを皆さんに楽しんで頂ければと思います」とコメント。

最後に武総監督は「シーズン2まで担当出来るかはシーズン1の時点では分からなったのですが、シーズン2を踏まえた物語を考えて欲しいと言われていたので、今こうしていられるのが本当に良かった。コロナ禍で撮影が中断されて、今も尚その影響が続いていますが、シーズン通して携わったキャストさんとスタッフさんに本当に感謝していますし、なんとかここまでこぎつける事が出来て良かったです」と深い感謝を述べた。

「全裸トーク」と題して普段聞けない話や、撮影秘話など披露するコーナーでは、自撮り用カメラを渡された満島と伊藤が和気あいあいと登壇者たちを撮影する演出も。

撮影中の裏話トークでは、恒松が森田の肩をいきなり揉み始め、「どうしたの?」と聞くと「日頃から森田さんをイラつかせてやろうと思って」と言って笑顔で去って行って呆気にとられたという衝撃のエピソードが。

森田演じる黒木に対して複雑な感情を抱く乃木を演じた恒松は「その時の記憶が本当に無くて、今でも思い出せないんですが、役に入り過ぎちゃっていて……」と話すと、山田が「僕その場に居たんですけど、本当に一番怖かったです」とコメント。MCが「役作りのためという事ですね!」とフォローすると、森田も「さっきも普通におしゃべりしてたくらい、今は普通に仲いいです! ね!」と恒松を目くばせをし場を和ませた。

また、玉山が國村に対して「國村さんのお芝居の大ファンで、凄くシルキーなお芝居をされるじゃないですか。僕もそういう役者になれたらと思っていて、僕の目指すべき大先輩です」と素直に語った。

それに対し國村は「(吊るされている姿を)予告編で見て本当にぶっ飛びました(笑)。台本で読んではいたんですが、あの玉ちゃんのお芝居がなんとも見事やなと思いました」と大絶賛した。

続いて、視聴者からの質問コーナーでは「寂しすぎて好きなドラマやアニメの最終回が見られません。『全裸監督』は今回で最後とのことですが、どうしたらいいですか?」という相談に対し、山田は「寂しさを乗り越えないと次にはいけませんからね!」。満島も「そうですね、でも今回に関しては全裸監督の最終回は見なきゃいけないです。そこに全てのテーマが入っています!」と熱くアピールした。

最後に山田は「村西とおるは暴れまくって、色んな人達も離れていく転落のストーリーになってはいますが、楽しんで頂けるように派手に転げ落ちました。楽しみながら、こうはなってはいけないなと反面教師として見て頂けたらと思います。そしてそんな中で皆が傷を負いながらも小さな幸せだったりを探して、人を許すという事で次に向かえる部分も描かれている素敵な作品だと思っています。是非シーズン2を見てもう一度シーズン1、シーズン2を見て頂けれたらと思います」と語った。

最後に全員での「ナイスですね!」の掛け声と共に、黄金のテープとブリーフ、そしてARではお金がまさに「空から降ってくる」演出で配信イベントは終了した。

「全裸監督 シーズン2」ワールドプレミアイベント - Netflix