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“オーディオスピーカーの音”も再現、PC用エフェクトソフト

「PC Audio FX」のサウンドエフェクト「SPEAKER SIMULATOR」を使っているところ

インターネットは、パソコンの再生音にリアルタイムにサウンドエフェクトをかけられる「PC Audio FX」を28日に発売した。ダウンロード版で、価格は13,200円。なお、8月27日15時までは、発売記念キャンペーン価格として9,900円で販売される。対応OSはWindows 10(64bit)。

パソコン(Windowsドライバ)から再生される音声に直接エフェクトを挿入するバーチャル再生デバイス「INTERNET Virtual Output Audio Device」と、サウンド編集の分野で培った技術やノウハウを注ぎ込んで開発したというサウンドエフェクトソフト「PC Audio FX」をセットにしている。

「PC Audio FX」

音楽、ラジオ、ゲーム、映画、ストリーミングコンテンツなど、パソコンで再生される様々なサウンドに、搭載する10種類のサウンドエフェクトを適用し、迫力や臨場感を再現できるという。「インストールするだけですぐに使用でき、ややこしい設定の必要はありません。パソコンが苦手な方でも安心してご使用をいただけます」とのこと。

コンテンツの再生中であってもリアルタイムにボリュームやパンを調整できるほか、192KHzまでのサンプリングレートに対応。ハイレゾ音源にも使用できる。

音声出力用マルチエフェクトソフト「PC Audio FX」

サウンドエフェクトの1つである「SPEAKER SIMULATOR」では、高品位な5種類のスピーカーをシミュレーション。ヘッドフォンやイヤフォンで聴く場合も、左右の音が完全に分離されることなく、より自然な音で前方にあるスピーカーから出ているように感じられるという。好みに応じてBASS(低音)とTREBLE(高音)の調整や、ヘッドフォンがONの場合にはスピーカーのポジションの調整も可能。

「8Band EQUALIZER」は、8つの周波数帯域に対応したマルチバンドイコライザー。-24dB/OctまでのHPF/LPH、ピーキング、ローパス・ハイパス、ローシェルビング、ハイシェルビングの5種類のイコライザーを使用できる。

「GRAPHIC EQUALIZER」は15バンドのグラフィックイコライザー。周波数ごとの出力を調整し、周波数バランスを変化させて音質を調整。

「CHORUS」(CHORUS 2)は、コーラス効果で音に厚みや広がりを付与。「REVERB」(REVERB 2)では、サウンドに残響効果をプラスし、ホールやルームなど空間の大きさをシミュレートする。リバーブ音にイコライザーをかけることも可能。

「ENHANCER」を使うと、倍音成分や位相を補正してシャープなサウンドに変化。「STEREO ENHANCER」では、ステレオサウンドに倍音成分を追加し、左右の空間的広がりをつける。

「MS GAIN EQ」は、ステレオ信号をMID(CENTER)とSIDEに分解し、MID、SIDE個別に音量調整やイコライザーをかけられる。ステレオイメージの補正やアンビエント感の調整、ステレオイメージでのイコライザー補正などに使用可能。

「MAXIMIZER & LIMITER」は、THRESHOLD値でリミッティングしたサウンドを、設定したレベルまで持ち上げて全体の音量・音圧をアップ。「PITCH SHIFT」(PITCH SHIFT RT)を使うと、しゃべり声の音程変更や男性の声を女性のような声にしたり、大人の声を子供のような声にしたりなどボイスチェンジができる。

同時に使用できるエフェクト数は、PCのパフォーマンスにより変化する。36種類のエフェクト・プリセットも用意。カスタマイズして作成したオリジナルの設定もプリセットとして保存できる。