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Clubhouseが“空間オーディオ”対応。話者を音空間に割り当て

iOS向けの最新版アプリにおいて「空間オーディオ」に対応

Clubhouseは30日、iOS向けの最新版アプリにおいて「空間オーディオ」に対応した。近日中にAndroid版の提供も開始する予定。「リスナーは、あたかも様々なスピーカーが部屋の異なる場所で会話をしているような立体的な音声を楽しむことができる」という。

具体的には、スピーカーや音楽、ステレオ音源などの音を、あたかも空間の様々な場所から聞こえるように立体的な音空間で再現。「豊かな音場の広がりと臨場感のある体験を可能にする」としている。

Clubhouseの「room」の中の各スピーカーに特定の空間的位置情報を割り当て、最大の明瞭度が得られるようにスピーカーを均等に配置。その後、各入力音声に対して HRTF(頭部伝達関数)と追加音声処理を適用し、各スピーカーの音声が特定の位置から聞こえてくるようにリスナーに体験させる。これは音楽などのステレオ音源に対しても実施可能で、空間オーディオ環境でのステレオ効果を維持できるという。

可能性についてClubhouseは、「Clubhouseのクリエーターにとって、空間オーディオは、音の力を活用し、よりクリエイティブな試みに挑戦する機会を増やしてくれる。お化け屋敷の中で悪霊が動く音や、耳元でささやく音が聞こえる怪談を想像してみてください。また、音楽のライブ演奏やコメディーショーでは、バーチャルクラブの隅々から、拍手や笑い声が聞こえてきます」と説明。

Clubhouseの公式Twitterアカウントでは、空間オーディオ機能のデモも紹介している。

Clubhouseで最も人気があるというコメディー番組「Hot on the Mic」のクリエーター、リア・ラマーさん