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Shanling、6ドライバ構成のハイエンド有線イヤフォン

「ME800」

MUSINは、Shanlingブランドより、同ブランド初のハイエンドクラス有線イヤフォンで6ドライバーハイブリッド構成の「ME800」を、2月11日に発売する。カラーはブラウン。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は96,800円前後。

合計6ドライバーを搭載する

4基のカスタムバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーと2基の6mm径小型ダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド型イヤフォン。ドライバー構成はダイナミックドライバーがLow×2、BAドライバーがMid×2、High×2。

カスタムBAドライバーは4基

音全体のトーンやサウンドステージの広さを決定づける重要なファクターであるため、高域用のドライバーは歪みなく超高周波まで伸びていくことを特に重視したという。中域用には別の大型ドライバーを用意し、ボーカルや各楽器の「ボディ感」や「リアリティ」を追求したとのこと。

2基の新設計ダイナミックドライバーを搭載

ダイナミックドライバーは新設計で、2基搭載したことで低音域のきめ細やかで正確な描写が可能。振動板には「クリスタルメッキ-バイオセルロース」を使用している。この振動板はBAドライバーから出る音と混ざった際の“ちぐはぐ感”が少なく、「一聴してハイブリッド型とは思えない統一感のある音色を実現する」という。

振動板の駆動には、非常に強い磁束密度を持つ「N-52グレード ネオジム磁石」を使用し、優れた効率でポテンシャルを最大限に発揮する。これら搭載する合計6つのドライバーは、すべて3Dプリンターで作られた特製の音響シャーシに収められ、物理的なクロスオーバー調整が行なわれる。この内部構造により、分離感を維持しながらも、一貫性のあるクリアで滑らかな音を実現した。

再生周波数帯域は20Hz~40kHz、インピーダンスは16Ω、感度は112±3dB。シェルの上面には2つのスイッチがあり、それぞれが高域と低域に影響。ユーザーはイヤフォンのサウンドを合計4パターンから、好みやその日の気分によって調整できる。調整パターンは「Balanced」「Warm」「Vocal」「Clear」の4種類。

シェルには医療グレードのレジンを使用。フェイスプレートはひとつひとつ手作業で作られる

シェルは、Shanlingが蓄積した多種多様な耳型データを利用して、人体工学に基づいた快適なデザインを、高性能な3Dプリンタを使って製造。素材には医療グレードのレジンを採用し、抗菌コーティングを施しているため、長時間のリスニングでも清潔で安心という。

フェイスプレートは「砂漠」をモチーフにしており、「悠久の時を経て形成された大自然の雄大さを表現するため」何層もレイヤリングを施した複雑なデザイン。ひとつひとつが手作業で作成されるため、同じものはひとつとしてないのも特徴。

ケーブルは正確な信号の伝送を行なうために、古河電工製の線材を使用した8コア単結晶銅胴体を用意。同軸構造の採用と、シールド層にさらに特殊なコーティングをすることで、外部からの干渉を効果的に抑制する。

プラグは交換可能な仕組み

ケーブルのプラグ部は交換可能な仕組みで、3.5mmアンバランスと2.5mm、4.4mmバランスから接続する機器にあわせて変更できる。イヤフォン側のコネクタはMMCX。ケーブル長は1.3m。

特製のキャリングケースや3種類の交換プラグ、異なるサウンドチューニングが楽しめる3種類のシリコンイヤーチップ、ハイブリッド素材イヤーチップが付属する。イヤフォン本体のみの重さは、片側12g。