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「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー作品賞候補に。BD&DVDは2月18日発売
2022年2月9日 16:00
村上春樹氏の同名短編小説が原作の映画「ドライブ・マイ・カー」が、第94回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の4部門にノミネートされた。日本映画が作品賞、脚色賞にノミネートされたのは、今回が初めて。授賞式は米現地時間の3月27日に行なわれる。
原作は妻を失った男の喪失と希望を綴った作品で、文春文庫から刊行されている「女のいない男たち」に収録されている。濱口竜介監督が、この作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けた。出演は西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生ほか。
妻との記憶が刻まれた車。孤独な二人が辿りつく場所――。俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、 みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。
カンヌ国際映画祭では日本映画としては史上初となる脚本賞を受賞。加えて、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の独立賞も受賞し、4冠を達成。第79回ゴールデングローブ賞では非英語映画賞(旧・外国語映画賞)を日本映画として62年ぶりに受賞するなど、これまでに70以上の賞を受賞し、世界的に高い評価を受けている。
国内では2021年8月20日に劇場公開されており、2月9日時点で一部劇場で上映中、または再上映が決まっているほか、2月18日には「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版」としてBlu-ray&DVDも発売される。価格はBlu-ray+DVDのコレクターズ・エディションが7,150円、Blu-ray版が5,170円、DVD版が4,180円。発売元はカルチュア・パブリッシャーズ。
コレクターズ・エディションには、特典映像として「DOWN THE ROAD The Making of “DRIVE MY CAR”」や濱口監督と主演・西島秀俊との対談、初日舞台挨拶、予告編集などを収録。封入特典としてブックレットが付属する。