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ローランド、PC不要でライブ配信できるAVミキサー
2022年5月31日 16:30
ローランドは、映像や音声の切り替え、配信、録画の機能を1台に集約し、PCを使用せずにライブ配信ができるダイレクトストリーミングAVミキサー「SR-20HD」を、8月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33万円前後。
PCなしで安定したライブ配信を行なえるダイレクトストリーミングAVミキサー。映像のスイッチングと音声のミキシングを行なうAVミキサー機能に加え、トラブルを回避して高品質で安定した配信を行なえるさまざまな機能を搭載する。
ネットワークの状態を監視し、ストリーミング・データを自動的に調整して配信の中断を防ぐ「アダプティブ・ビットレート機能」、アクシデント発生時に映像や音声をスムーズに静止画に切り替える「セーフティ・ディレイ機能」、物理的な回線トラブルが発生した際に、スマホを予備回線として使用できる「テザリング機能」などにより、安心してライブ配信できるとしている。
HDMI入力は2系統装備し、カメラやスマホ、タブレットやプレゼンテーション用のPCなどさまざまな機器を接続可能。ローランドのUSBビデオキャプチャー対応製品や、互換性のあるWebカメラを接続できるUSB入力端子も装備。
オーディオ入力はマイク、ライン入力の合計8系統を装備。マイクや音楽プレーヤー、電子楽器などの音声を入力できる。
必要な機器をSR-20HDに接続後、ネットワークと接続し、YouTube Live、Facebook、Twitchなどのプラットフォームでライブ配信をすぐに始めることができる。プロの手を借りず各種のオンラインイベントやオンライン授業を自身で行なう、企業や学校関係者に活用してもらうことを想定しているという。
最大1080p/60fpsで2系統同時にライブ配信が可能なエンコーダーを搭載。2つのチャンネルでライブ配信できるため、多くの視聴者へアプローチしたり、アーカイブや後で配布するためのバックアップを作成できる。
SDカードスロットを備え、MP4形式でSDXCカードへ録画できる。録画したファイルは編集や、YouTubeその他の動画プラットフォームへのアップロードも可能。モバイル回線を含む全ての回線がダウンした際にも録画データをバックアップとして利用できる。
さらに、ポッドキャスト用または音声コンテンツ用としてWAV形式でステレオ録音にも対応。その他にもSDXCカードに記録された静止画や動画、オーディオファイルの再生もできるため、プレゼンテーションの演出素材として活用できるとする。
映像の切り替えや音声のミキシングを自動化して、配信における作業時の手間を軽減する機能を搭載。あらかじめ設定した時間間隔で映像を自動で切り替え、動きのある映像で配信を盛り上げる「オート・スイッチング機能」、複数のマイク入力の音声レベルのバランスを自動で調整する「オート・ミキシング機能」、対談やディスカッションなど複数の話者がいるライブ配信で、マイクの音量を判断して話者の映像に自動的に切り替える「ビデオ・フォロー・オーディオ機能」を備えている。
これらの機能により、ライブ配信中は機器の操作に追われることなくイベントの進行に集中できるとしている。
外形寸法は300×215×86mm(幅×奥行き×高さ)。重量は2.4kg。