ニュース

ローランド、「オンライン」と「リアル」両対応スイッチャー。約80万円

「V-160HD」

ローランドは、動画配信に必要な映像/音声出力や合成機能、自動化機能などを備えたストリーミングビデオスイッチャー「V-160HD」を7月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は80万円前後。

HDMIと業務用カメラに搭載されることの多いSDIを各8系統、合計16系統の映像入力を備え、すべての入力に異なる映像信号を接続してシームレスに切り替えられるフレームレート・コンバーターを搭載。

端子部
Introducing the Roland V-160HD Streaming Video Switcher

HDMI入力×4系統にはスケーラーが内蔵されており、PCやスマホ/タブレット、ゲーム機などの多様な解像度、アスペクト比を持つ機器との接続にも幅広く対応する。

出力端子はHDMI×3系統、SDI×3系統、USB-Cを備え、映像・音声の出力を自由に割り当てられるほか、出力先に応じた画面設定が可能。例えばPROGRAM出力はライブ配信用に、ステージLEDや会場送り出しにはSUB PROGRAM出力、演者確認用にはAUXを出力し、運営確認用マルチビューもすべて「V-160HD」で管理できる。

USB-C出力では、PCに接続するだけで、Zoom、Microsoft Teams、YouTube、Facebook LiveなどのWebプラットフォームを使って、簡単にライブ配信が行なえる。

画面構成や音声設定をあらかじめ登録した「プリセット・メモリー」、本体操作の流れを記録する「マクロ」は本体のボタンですぐに呼び出し可能。例えば、PinPの子画面の位置やサイズなどをあらかじめプリセット・メモリーに登録。「字幕のオン/オフ」「映像の切り替え」「リモート・カメラの位置変更」といった手順の多い操作も、一連の操作として1個の「マクロ」にまとめて記録できる。

「プリセット・メモリー」と「マクロ」を組み合わせ、より操作性を高める新機能「シーケンサー」を搭載。「プリセット・メモリー」と「マクロ」を使う順番通りに並べて「シーケンサー」に登録しておくことで、イベントの進行に合わせて「NEXT」ボタンを押すだけで操作が完結し、多忙なイベント本番中でもオペレーターの負担を低減しながら、多彩な映像演出が行なえる。

デジタルオーディオミキサーは、最大40チャンネルに対応。音響機器からの有線接続に加え、Bluetooth接続した機器からワイヤレスでの音声入力にも対応。音声調整や、音声を感知して自動で音量の調整を行なう「オート・ミキシング機能」も搭載している。

LAN経由で接続されたPTZカメラを最大16台まで制御可能。国内外の主要メーカー製PTZカメラに対応しており、手持ちのPTZカメラと新規導入のカメラを混在させての使用も可能。

外形寸法は437×253×103mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.9kg(ACアダプターを除く)。ACアダプター、電源コード、ラックマウントアングル×2、固定ネジなどが付属する。