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lumenwhite、流線形キャビネットの2.5ウェイスピーカー「ALTAI」

lumenwhiteの最新スピーカー「ALTAI」

アクシスは、lumenwhiteの最新スピーカー「ALTAI」(アルタイ)を8月に発売する。価格はペアで480万円(税別)。

2001年に発売された、ルーメンホワイトの第一号機「white light」を彷彿とさせるような流線形のキャビネットを採用した、2.5ウェイのスピーカーシステム。楽器グレードの厳選された木材を幾重にも積層して曲げ加工するというルーメンホワイト独自の伝統的工法で作られており、「音楽と芸術の都ウィーンの工房で熟練を積んだ職人が一品一品時間をかけて製作している」という。

キャビネット内部には構造強化のためのブレースを組み込んでいるが、「ダンピングを目的とする吸音材はどんなものでも必ず微小情報を欠落させ、微妙な音楽要素や倍音などの情報の欠如を招く」として、吸音材は一切使っていない。

キャビネットの後部にエアーフローと呼ばれる小さなスリットを設け、無限大バッフルを折りたたんだような独自の構造を採用。キャビネット内部での空気力学と波動伝播の解析によって綿密に計算されたメカニズムで、「後部に設けられたエアースリットから振動板の背圧だけを効率的に逃がすことを可能とし、背圧の反作用から来る振動板のモーション抵抗を消し去る」という。その結果、振動板の振動エネルギーは全面的に解放され、「極めて早いライズタイムとセットリングタイム、共振パターンの最小化と均一化とを同時に達成し、クリアで俊敏な音の反応を引き出す」としている。

ユニットは、最新世代のカスタム設計による30mm径CELLセラミックドーム・ツイーターと、6.7インチ・セラミック・ミッド/ウーファー、さらに2基の6.7インチ・セラミック・ウーファーを搭載。

ツイーターは、ベントを設けたチタン製ボイスコイルフォーマーとダブルネオジウム・マグネットによる磁気回路により、磁性流体の充填なしで優れた熱伝導特性を発揮。エネルギー効率が高く大振幅を低歪みで駆動するという。

3基の6.7インチユニットは、内1基がミッド/ベースを、残りの2基がディープベースを受け持ち、全体で2.5ウェイを構成。高いリニアリティーを達成し広帯域特性と超低歪率性能を両立したとする。

クロスオーバーネットワークは、lumen whiteの伝統的設計手法によって最小限のパーツ選別によって組み立てられており、L/C/Rすべての構成パーツはカスタム設計による音質に定評のムンドルフ製を採用。特に、中高域ネットワークの主要なL(インダクター)には、超幅広の銅箔を巻き重ねた特製品を、ウーファー用のローパス回路には極太銅線による巨大な空芯コイルを使用している。

リアパネルには、低域を若干持ち上げるBASS BOOSTスイッチを搭載。部屋の状況によって低域補正できる。

公称インピーダンスは5Ω、感度(1w/1m)は91.5dB。推奨アンプ出力は10~130W。周波数特性は33Hz~36kHz /-3dB。スピーカーターミナルはWBT nextgenシングルワイヤー端子。外形寸法は29×57.5×115cm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1台50kg。