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OMデジタル、21段階で指向性調整できるリニアPCMレコーダ
2022年8月25日 11:45
OMデジタルソリューションズは、コンパクトなボディに新開発の高性能マイクシステム「TRESMIC(トレスミック)II」を搭載したハイレゾ録音対応のリニアPCMレコーダー「LS-P5」を、9月9日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は23,100円。カラーはブラックのみ。
TRESMIC IIは、指向性制御が可能な3つの大型高性能指向性マイクを搭載した新マイクシステム。それぞれのマイクが指向性をバランスよく制御することで、「低音域から高音域まで原音に忠実な高性能録音が可能となり、繊細な音もありのままにとらえる」という。
3つのマイクからの入力をミキシングし、音質を維持したまま指向性を21段階まで調整できる「ズームマイク」機能も搭載しており、鳥のさえずりや講演会での録音など、使用シーンに合わせて最適な設定を選べるほか、録音レベルもズームに合わせて自動調整する。
これらのマイクは125dB SPLの高耐音圧特性も持っているため、飛行機やライブハウスなどの大音量、クラシック音楽のような広いダイナミックレンジを持つ音源でも歪むことなく、忠実に音を取り込めるという。
この大型・高性能マイクを搭載しながら、外形寸法は39.6×16.1×112.2mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約78g(電池込み)のコンパクトサイズを実現。最大96kHz/24bitのリニアPCM録音ができる。高音質を維持したままファイルサイズをコンパクトに抑えるFLAC形式での録音再生も可能。内蔵メモリーは16GBで、microSDカードも利用できるため、長時間に渡る録音にも対応した。
音源の音量に合わせて、最適なSN比で録音するようにマニュアルで録音レベルの調整も可能。液晶ディスプレイの録音レベルメーターやピーク表示ランプを見ながら細かい調整をすることで、より完成度の高い録音ができる。
Bluetoothにも対応しており、対応外部機器と連携が可能。専用スマートフォンアプリ「DVR.Remote」(iOS/Android)を使えば、録音から再生までの操作をスマホからリモートで実行できる。録音した音の再生もリモートで操作できるため、例えばLS-P5をマイクとして設置した場所に置いたまま、無線接続したスピーカーで再生するなど、音楽演奏やバンド練習などでの確認作業も簡単に行なえるという。
講義、会議、口述、音楽など7つの使用シーンを選ぶだけで最適な設定に切り替わる「録音シーン」機能、人の声をクリアに録音する「ブライトサウンド」機能、環境に応じた最適な録音レベルを自動調節する「SMARTモード」、録音ボタンを押す2秒前から記録を開始する「プリレコーディング」機能、「タイマー機能」といった機能も搭載した。
さらに、レコーダー単体での録音だけでなく、専用のアクセサリーオーディオケーブル「KA335」(別売・直販1,302円)を使って、入力端子を持つ同社製ミラーレス一眼カメラと接続すれば、外部マイクとしても利用できる。別売りでショックマウント「SM2」(直販3,960円)も用意。
そのほか、録音データの音量を最大限大きくして聴き取りやすくする「ノーマライズ」機能、クリアな音質で再生する「ノイズキャンセル」といった再生機能、録音開始時と終了時の音をカットできる「トリミング」、音楽編集に幅が出る「フェードイン・アウト」などの編集機能も搭載した。
最大出力230mWのスピーカーも内蔵。3.5mmステレオミニのマイク/ライン端子、イヤフォン端子も装備。使用する電池は単4形乾電池×2、またはOMデジタルソリューション製ニッケル水素充電池×2。