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Apple Watch Series 8発表。ダイビングできるタフなApple Watch Ultraも

Apple Watch Series 8

アップルは8日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 8」を発表。新たに、体温を細かくチェックできる皮膚温測定機能や、過去の排卵日を推定する機能、自動車に乗っている時の衝突事故検出機能などを搭載。価格は59,800円からで、発売日は9月16日。

登山やトライアスロン、ダイビングなど、よりタフな使い方を想定し、Apple Watch史上最も屈強という「Apple Watch Ultra」も発表された。予約受付は8日から開始しており、発売日は9月23日。価格は124,800円。

Apple Watch SEの新モデルも発表。高心拍数と低心拍数の通知、緊急SOSなどの主なApple Watchの機能を備えるほか、新しい衝突事故検出機能を追加した他、3つのクラシックなケースの仕上げにマッチするように、背面のデザインを刷新している。価格は37,800円からで、発売日は9月16日。

Apple Watch Series 8

新しい皮膚温測定機能を搭載したのが特徴。睡眠中に5秒おきに手首の皮膚温を計測し、0.1度のわずかな変化まで測定。ヘルスケアアプリの中で、運動や時差ボケ、病気によって起こり得る夜ごとの基準値からの変動を確認できる。

女性向けに、推定される過去の排卵日を通知する機能も搭載。皮膚温測定により、月経の予測の精度も向上できるという。さらに、iOS 16とwatchOS 9では、周期記録を利用すると、記録された周期の履歴が、不規則、回数が少ない、または期間が長い月経、不正出血など基礎疾患の症状かもしれない偏差を示した場合、ユーザーに通知する機能も備えている。

新しくよりパワフルなジャイロスコープと加速度センサーを活用し、自動車事故の衝突を検知する機能も搭載。正面衝突や追突、側面衝突、横転といった衝突事故のシミュレーションを行ない、データを収集。モーションデータに加え、気圧計、GPS、iPhoneのマイクからの情報を組み合わせ、重大な衝突事故が発生したかどうかを判断。その後、ユーザーに確認を取り、10秒のカウントダウン後にユーザーの反応がない場合は緊急通報サービスに電話をかける。

新しい低電力モードでは、iPhoneが近くにある状態のApple Watch Series 8のバッテリー駆動時間を最大36時間まで延ばすことが可能。常時表示Retinaディスプレイ、ワークアウトの自動開始、心臓の健康の通知といった一部のセンサーや機能を一時的に停止、または制限する。

Apple Watch Ultra

Apple Watch Ultra

サイズは49mm、航空宇宙産業レベルのチタニウムケースとサファイアクリスタルを組み合わせ、これまでで最も大きく、最大2,000nitsと最も明るいディスプレイを搭載。カスタマイズできるアクションボタンを側面に備えているほか、大型の竜頭であるデジタルクラウンも備え、手袋をした状態でも操作がしやすいという。

Apple Watch Ultra

バッテリー駆動時間が通常のApple Watchと比べても長く、最大36時間の駆動が可能。新しい低電力設定にすると、最大60時間まで延ばすことができ、数日の冒険でも使用できるという。

ウェイファインダー文字盤は、Apple Watch Ultraの大きくなったディスプレイのためにデザインされており、時刻だけでなく、コンパスとしても使用可能。コンパスウェイポイントを設定したり、登山でこれまで歩いてきたルートを表示するといった機能も備えている。

3つのマイクを搭載し、あらゆる条件下の音声通話の音質を大幅に向上させたという。適応型ビームフォーミングアルゴリズムを使い、マイクで音声を取り込むと同時に周囲の背景音を低減、激しく風が吹く環境でも、機械学習を含めた風の音を低減する先進的なアルゴリズムを使用して、鮮明で聞き取りやすい音声で通話ができる。

左からトレイルループ、アルパインループ、オーシャンバンド

バンドは、トレイルループ、アルパインループ、オーシャンバンドの3つを用意。トレイルループバンドは薄く、最適なフィットに固定できるように織り込まれた軽量の生地を採用。柔らかく伸縮性がある。

探検家を念頭に作られたアルパインループバンドは、縫製の必要性を無くした1つの連続製織工程で作られており、チタニウムのG字フックファスナーで固定する。

オーシャンバンドは、ウォータースポーツやダイビングでの使用を想定。しなやかなフルオロエラストマーで成型されており、伸縮性があり、しっかりと固定されるような管の形状を採用。ウェットスーツの上からでも快適に着けられるという。

Apple Watch史上初めて、L1と最新の周波であるL5の両方を統合した高精度2周波GPSと、新しい測位アルゴリズムを搭載。この正確なGPSを搭載で、トレーニングや競争をサポートするという。

タフ仕様で、–20度から55度の環境でも使用可能。軍用機器にも使用される、MIL-STD 810Hの関連項目の規格にも準拠。高さ、高温、低温、温度衝撃、液体汚染、雨、湿度、液浸、砂とほこり、凍結と解凍、氷結および凍結する雨、衝撃、振動などをテストされている。

また、デジタルクラウンを回すとインターフェイスが赤くなり、暗闇で文字盤を見た時の目の疲労を抑え、視認性を高める。

「Oceanic+」アプリも開発。水深40mまでのレクリエーショナルスキューバダイビングで必要な情報を表示。水深計などのダイビングアクセサリの技術標準規格として国際的に認められていて、世界中のレクリエーショナルダイバーから信頼されているEN13319に準拠している。

Apple Watch SE

Apple Watch SE

価格を抑えた製品だが、Apple Watch Series 8やApple Watch Ultraと同じ、「S8 SiP」デュアルコアプロセッサを搭載する。

従来と同じケースデザインだが、バックケースが新しいデザインになり、これまでよりも軽量化している。

watchOS 9の採用により、強化されたフィットネスとウェルネスの機能と新しいコンパスアプリが利用可能。40mmと44mmのアルミニウムケースで、ミッドナイト、スターライト、シルバーの仕上げで提供され、すべてのバンドに対応する。