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強い日差しでも明るく見やすくなった「Apple Watch Ultra 2」

Apple Watch Ultra 2

アップルは13日、タフ仕様でサイズも大きいスマートウォッチ「Apple Watch Ultra 2」を発表した。強力な「S9 SiP」チップを搭載し、より明るいディスプレイを搭載。通常の使用時で36時間、低電力モードでは最大72時間バッテリーが持続する。9月22日発売で、価格は128,800円。

新しいアップルシリコンの「S9 SiP」は、Apple Watch Series 8と比較して、機械学習タスクを最大2倍の速度で処理できる、新しい4コア Neural Engineを搭載。GPUも30%高速化し、アニメーション表示もより滑らかになるという。

片手が使えず、ディスプレイにタッチできない状況でも操作する新機能“ダブルタップ”を搭載。Apple Watch Ultra 2を装着している側の、人差し指と親指を“トントン”と2回くっつける“ダブルタップ”動作で、装着しているApple Watch Ultra 2が、加速度計、ジャイロスコープ、光学式心臓センサーからのデータを新しい機械学習アルゴリズムで処理。ダブルタップしたときの手首の小さな動きと血流の変化に特有の特徴を検出する。

ダブルタップにより、アプリの「主ボタン」を操作できるため、例えばタイマーの停止、音楽の再生と一時停止、アラームのスヌーズなどが可能。電話に応答したり終了したり、Apple Watch のカメラリモコンで写真を撮る事も可能。コンパスアプリで新しい高度の表示に切り替えて、保存されたウェイポイントの相対的な高度を表示するためにも使うことに」できる。なお、ダブルタップジェスチャーは、来月のソフトウェアアップデートで利用できるようになる。

新しいディスプレイアーキテクチャにより、最大輝度3,000nitsを実現。前モデルよりも50%明るくなり、強い日差しの下での読みやすさが向上。暗い部屋や早朝の場合、近くにいる人の邪魔にならないように、1nitsまで下げることも可能。フラッシュライトも新しいディスプレイアーキテクチャの利点を活用し、Digital Crownを回すと一時的にディスプレイの明るさが2倍になり、道をより明るく照らせる。

Apple Watch Ultra用に設計された新しい文字盤「モジュラーUltra」は、大きなディスプレイを活用し、秒数、高度、深度などのリアルタイムのデータを外側のエッジ付近に表示。スポーツ、アウトドアの探検、海や水上・水中のアクティビティに合わせてカスタマイズできる。

モジュラーUltra

海面下500mから、世界最高峰の登頂のために最高9,000mまで、Apple製品の中で最も広域な高度で試験をしたという。

カイトサーフィンやウェイクボードなどの過酷なアクティビティをはじめとするウォータースポーツでも使用でき、アップデートされたHuish Outdoorsの「Oceanic+」アプリを使うと、水深40mまでのレクリエーショナルスキューバダイビングに加えてフリーダイビングにも対応。

Apple Watchで初めて、Siriへのリクエストがデバイス上で処理できるようになり、ワークアウトの開始やタイマーの設定など、インターネットからの情報を必要としないリクエストの場合、SiriはWi-Fiや携帯電話ネットワークを必要としないため、よりすばやく、より信頼性の高い応答が得られるという。パワフルなNeural Engineにより、音声入力の精度は最大25%向上した。

プライバシーとセキュリティを保護しながら、Siriを使ってヘルスケアアプリのデータにアクセスして、健康やフィットネスに関する質問をすることが可能に。ユーザーはオフラインでも前夜の睡眠時間や、アクティビティリングの完成に向けた進捗をたずねたり、屋外でのランニングやサイクリングのワークアウトを開始したり、声だけでウェイポイントの設定などのリクエストが可能。

Apple Watchを使ってiPhoneを見つける機能も進化。S9 SiPには第2世代の超広帯域無線(UWB)チップが搭載され、「正確な場所を見つける」機能を使い、同じチップを搭載するiPhone 15ファミリーを探せる。「正確な場所を見つける」機能を使うと、iPhoneまでの距離と方向に加えて視覚と触覚と音声のガイダンスで案内してくれる。