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final、9,317通りの“自分だけの音”が作れる「MAKE4」

finalは、自分だけの音を作るイヤフォンシリーズの最新モデルとして、新開発の超低歪ドライバーユニット「f-Core for MAKE」を搭載した「MAKE4」を、12月9日に発売する。イヤフォン本体とケーブル、イヤーピース、チューニングセットなど、購入してすぐ使えるスターターキットと、各パーツの単品販売を行なう。スターターキットの価格は15,800円。

「Main Unit - Basic」
「チューニングツール セット1」

単品販売はイヤフォン本体とMMCX ASSISTが入った「Main Unit - Basic」が12,800円、「2-Pinブラックケーブル3.5mm」が4,980円、「TYPE Eイヤーピース」が1,080円、アコースティック治具やチューニング用フィルター(フィルターD:密度違いの10種類、フィルターE:密度違いの6種類、フィルターF:密度違いの10種類)などをセットにした「チューニングツール セット1」が2,980円。スターターキットにのみ、これらに加えてキャリーケースが付属する。

缶ケースを縦に積み上げられる「MAKE CANS」

MAKE4は、缶ケースでコンパクトに縦に積み上げられる設計で場所を取らず、内容物により異なる天面と側面のオリジナルデザインが楽しめるMAKEの新シリーズ「MAKE CANS」に該当するモデルで、単品で販売されるパーツたちも、コンパクトな缶ケースに収められる。

今後は、チューニング違いのMain Unit缶や新しいフィルターのチューニングツール缶、シルバーコートケーブル缶、種別違いのイヤーピース缶などの展開が予定されている。

新開発のf-Core for MAKEは、ダイナミック型ドライバー1基のモデル。MAKEシリーズはフィルターを交換することで音質チューニングができるシリーズだが、チューニングによる音質の微細な変化を聴き取り、感じられるイヤフォンにするためには、極めて高い精度の音圧周波数特性を持つドライバーユニットが必要だという。

そのために、これまでの「f-Core」シリーズを基に、新設計でf-Core for MAKEを開発し、超低歪を実現。振動板には、軽さと硬度を併せ持つ特殊樹脂を使用し、振動板周囲のエッジ部分には柔軟な特殊シリコンを採用することで、スムーズで歪みの少ない振動板の振幅を実現した。この特殊シリコンエッジと振動板は接着剤を使用することなく直接熱圧着しているため、組立精度の向上と重量の大幅な軽減、歪みの低減に貢献しているとのこと。

2Pinコネクターを採用

これによりMAKE4は「他の音に埋もれて聴こえにくかった一音一音の細かな部分を明瞭に聴き分けることが可能」となり、これまで以上に細部のチューニングを追求して楽しむことができるモデルになったという。筐体はステンレス製で、2Pinコネクターによるリケーブルにも対応している。感度は98dB、インピーダンスは16Ω。

MAKE4では、音導管を取り外して内側にもフィルターを貼り付けることができ、音導管の外側と内部と合わせて3箇所でチューニングが可能。筐体下部のベントのフィルターも交換することができ、音導管と合わせて4箇所×密度の異なるフィルター3種類との組み合わせで、作れる音はシリーズ最多の9,317通りとなる。

筐体背面に新機構「MAKEダイヤル」を備える

筐体背面には、イヤフォン本体を分解したり、フィルターを貼り替えることなくチューニングができる新機構「MAKEダイヤル」も搭載。ダイヤルを回すと筐体内部のドライバー背面にあるスポンジが徐々に圧縮されていき、密度が変わることで音質が変化する。ダイヤルを時計回りに回すと低域寄りに、反時計回りに回すと高域寄りに音質が変化する。

音導管部分はネジ式になった

また従来のMAKEシリーズは、筐体を分解してフィルターを貼り替える仕組みだったが「自分でねじを外してイヤホンの内部のフィルターを交換するのが怖い」「難しそうで壊してしまわないか不安」という声もあったといい、MAKE4では音導管部分をネジ式に変更。ドライバーを用いて筐体のネジを外して分解することなくチューニングを楽しめるようになった。

上述のMAKEダイヤルでもチューニングができるため、分解せずにチューニングできる気軽さと、過去最多のチューニング幅を併せ持ち、「初めてMAKEに触れる方はもちろんのこと、MAKEユーザーの方にもご満足していただけるような製品となっている」という。

「2-Pinブラックケーブル3.5mm」

単品販売もされる「2-Pinブラックケーブル3.5mm」は、柔らかくしなやかな被覆素材を採用。イヤーフックを使用する際にも柔軟に曲がり、良好な装着感を実現する。プラグは3.5mm 3極で、ケーブル長は1.2m。「Main Unit - Basic」缶にも付属するMMCX ASSISTは、2Pinコネクターの着脱が容易になるというアイテム。

「TYPE Eイヤーピース」

「TYPE Eイヤーピース」は、音導管部分と耳に触れる部分とで硬度が異なる2種類のシリコン素材を採用したもの。音導管部分には、耳に触れる部分に比べて硬度が高めのシリコンに溝加工を施すことで強度と柔軟性を両立。耳に触れる部分には柔らかいシリコンを採用し、快適な着け心地と高い遮音性を実現した。

軸色は片方がグレー、もう片方が赤になっており、イヤーピースを少しめくって軸色を確認することで、薄暗い場所でも左右の見分けがつきやすいという。隣のサイズとも軸色が異なる(グレー軸は濃いグレーと薄いグレーの交互、赤軸は赤とピンクの交互)ので、サイズ判別がしやすいのも特徴。SS/S/M/L/LLの5サイズが同梱される。