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オーテクのイマーシブマイク展示、キヤノン8K VR体験など。Inter BEE 2022

オーディオテクニカブースのイマーシブマイク「BP3600」

千葉・幕張メッセにて開催中の国際放送機器展「Inter BEE 2021」。千葉・幕張メッセにて開幕。開催期間は11月18日までで、入場は無料(登録制)。オンラインでは12月23日までとなっている。

1本で8ch録音するイマーシブマイク

「BP3600」に風防などを付けた様子

オーディオテクニカのブースでは、マイクを8本搭載し、8chの音声を同時収録できるイマーシブマイク「BP3600」が展示されている。このマイクで収録された音声をタブレットで実際に聴くこともできる。街中を歩く様子や、電車が通り過ぎていく音の距離感などがリアルに感じられた。

付属ケーブル「BP3600/CABLE」は出力側が8又になっている

また、ボーカル向けのダイナミックマイク「ATS99」も初展示。ハイパーカーディオイド特性を採用しており、中低域に量感を持たせたサウンドで、「歌っていて心地よくなれるマイク」とのこと。

「ATS99」

ボーカル用のダイナミックマイクとしては「AE6100」に代わる最上位機になるとのこと。ブースではATS99とAE6100の音を比較できる体験エリアも設けられている。

AE6100との音の比較も行なえる

ゲーミング配信向けに本格参入のRODE

「XDM-100」。ケーブルが挿入されている部分がヘッドフォン端子

銀一のブースでは、RODE Microphonesの映像制作向けマイクが多数展示。ゲーミング配信向けとして展開するサブブランド「RODE X」のUSBダイナミックマイク「XDM-100」、USBコンデンサーマイク「XCM-50」を披露した。

「XDM-100」の背面にはUSB-C端子を装備
「XCM-50」
「XCM-50」の背面。USB-C端子とヘッドフォン端子が備えられている

「XDM-100」と「XDM-50」はマイク内部にオーディオインターフェイスを搭載しているのが特徴。仮想オーディオミキサーソフト「UNIFY」との組み合わせでノイズ除去やカスタマイズが行なえる。

「UNIFY」も実際に触れることができる

そのほか、ミキサーやオーディオインターフェース、録音、配信などの機能を搭載した音響制作ツール「RODECaster Pro II」や従来の配信向けUSBコンデンサーマイクも展示されている。

「RODECaster Pro II」

8K VR体験ができるキヤノン、シグマには新シネマレンズ

「EOS R6 Mark II」

キヤノンブースでは、最新ミラーレスカメラ「EOS R6 Mark II」に触れられるコーナーや、初のVRレンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を展示するほか、VRレンズを使って撮影された8K/60pのVR映像を体験できるコーナーが用意されている。

8Kまで対応しているPimaxのHMDで体験できる

「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を装着した「EOS R5」4台を連結した展示も。実際にこの組み合わせで360度撮影を行なうためには、精度の高い調整が必要とのこと。

「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を装着した「EOS R5」4台が連結されている

また、現実空間と仮想空間を組み合わせたMR(複合現実)システムの体験コーナーも設けられており、専用のHMD「MREAL X1」を使って楽しめる。

MRの体験コーナーも
「MREAL X1」

シグマのブースには最新の65mmシネマレンズ「FF High Speed Prime Line 65mm T1.5 FF」と「FF Classic Prime Line 65mm T2.5 FF」を展示。そのほか今回初めて、実際にシグマのレンズを使用しているクリエイターが実例を紹介するコーナーも設けたとのこと。

写真奥のカメラに装着されたレンズが「FF Classic Prime Line 65mm T2.5 FF」、手前のレンズ単体はそれぞれ「FF High Speed Prime Line 65mm T1.5 FF」
シグマユーザーのクリエイターからの実例紹介コーナーも

パナソニックブースにはミストがスクリーンになる投影システム

パナソニックのブースには、何もない空間にミストを噴出することでスクリーンを形成し、プロジェクターで投影するという技術を展示。ミストは一定の距離で蒸発するほか、触れても濡れを感じないため、インタラクティブ映像と組み合わせた通過等の体験なども想定しているという。

クラウド型映像コンテンツ制作ソリューション「KAIROS」の展示や、参考出展として、デジタルサイネージにライブ映像を映す技術、映像制作クラウドと組み合わせることで空間演出の幅を広げるという照明演出システム「YOI-en連携」が紹介されている。

「KAIROS」の実演展示
参考出展のコーナー