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ソニー最新AV機器で、嵐のDolby Vision&Atmos上映会。一足先に体験してみた

ソニーストア銀座で「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」視聴体験会が行なわれる

ソニーストアは、現在活動休止中の人気アイドルグループ・嵐のライブを映画化した「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」の4K HDR&Dolby Atmos視聴体験会を、12月2日から2023年1月19日まで、銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神の5店舗で実施する。参加は無料だが、事前にLINEを使った予約が必要。体験会に先駆けて、マスコミ向けの体験上映も行なわれた。

ソニーストア店舗内のシアタールームで、最新の4K有機ELブラビア、液晶ブラビアと、ホームシアターシステム「HT-A9」シリーズを組み合わせて、コンテンツを視聴できる。「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」で視聴できるのは、スタイリストのおすすめシーン、またはユーザーが選んだ1曲のみ。そのほか視聴したコンテンツを持ち込むこともできる。

「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」は、2021年11月に劇場公開され、同年度劇場公開映画の興行収入ランキングで実写映画1位を獲得した嵐“初”のライブ・フィルム。2019年12月23日に東京ドームで「映画を撮影するため」に1日限りで開催された“シューティングライブ”の模様を収録したもので、ドルビーシネマでも上映、現在も再上映が行なわれるなど、根強い人気を誇っている。

「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」4K ULTRA HD Blu-ray+Blu-ray発売中(ジェイ・ストーム)

9月15日には嵐の映像商品として初めて4K ULTRA HD Blu-rayとして発売。UHD BD版でも、そのフィルムクオリティを最大限に活かすため、Dolby Vision&Dolby Atmos対応でパッケージ化されている。

ただ、UHD BDは視聴に再生対応プレーヤーやレコーダー、そして4K対応テレビが必要で、ジャニーズグループにとって初のUHD BDということもあって、ファンの中には「これを機に再生環境を整えよう」と思いながら、どれを買えばいいのか悩んでいる人も多いはず。実際、UHD BD版発売後にはSNSなどで「これだけ揃えればOK!」「このメンバーのここを堪能したい人には、これがオススメ!」といったファン同士の情報交換が活発に行なわれていたという。

今回の視聴体験会では、その道の“プロ”であるソニーストアのスタイリスト(スタッフ)からレクチャーを受けつつ、嵐のライブを視聴できるので、自宅に最適な視聴環境づくりの一助になること間違いなしだ。

シアタールーム内の様子

マスコミ向け上映会では、ミニLEDバックライトを採用した4K液晶ブラビア「X95K」シリーズの85型「XRJ-85X95K」と、4本のワイヤレススピーカーを部屋に配置して最大12個のファントムスピーカー(仮想スピーカー)を生成して、サラウンド空間を作り出す「HT-A9」、UHD BD対応BDプレーヤー「UBP-X800M2」を組み合わせて上映が行なわれた。

X95Kシリーズは、人の脳のように膨大な量の映像信号を横断的に分析するという認知特性プロセッサー「XR」を採用。従来の直下型LEDバックライトに比べて、約1/100の大きさで高密度に敷き詰めたミニLEDバックライトも組み合わせることで、従来よりも、高輝度で明るい映像や、より豊かな色表現を実現。背面からLEDで光を出すという仕組み上、どうしても液晶テレビが不得意と言われる暗部の表現なども強化されている。

より豊かな色表現を可能にする「量子ドット」技術も組み合わせており、「まるでその場にいるかのような圧倒的没入体験を生み出す」という。

「HT-A9」
「HT-A9」のコントロールボックス

組み合わせるHT-A9は円柱状のスピーカー4基を部屋に置くだけで、サラウンドで音を楽しめる環境を構築できるもの。各スピーカーはワイヤレスで接続されるので、スピーカー同士を有線ケーブルでつなぐ必要もない。

マスコミ向け体験上映で視聴できたのは、アップテンポナンバーの「感謝カンゲキ雨嵐」と、メンバー5人の思いが込められたアコースティックな「5×20」の2曲。1曲目の感謝カンゲキ雨嵐では、メンバーが羽織っているジャケットにスパンコールのようなものが付いており、その質感やスポットライトの光をキラキラと反射する様子が、4K/Dolby Visionならではの精細感で映し出される。

サウンド面では、テレビ内蔵のスピーカーで聴いても、メンバーの歌声をしっかり確認できるのだが、HT-A9を使うと、その歌声が広い東京ドームに広がって反響する様子がDolby Atmosならではのサラウンドで再現される。コロナ禍前に開催されたライブなので、ファンの割れんばかりの歓声も収録されており、その声が会場に広がる様子も臨場感を際立たせる。

また印象的だったのは、会場内を俯瞰で撮影したカット。客席の照明がすべて消えた暗闇が引き締まった黒で表現されるなか、ファンが持つペンライトがゆらゆらと揺れる様子、メンバーが立つステージが眩しいくらいに煌々と照らされる様子が臨場感豊かに再現されていた。HT-A9で味わえるサウンドと組み合わさると、実際に東京ドームにいるような気分。当日、会場でこのライブを観ていたファンならば、間違いなくあのときの感覚が蘇るだろう。

続いて視聴した「5×20」は、ステージ上でストリングスが生演奏されるなか、メンバー5人が歌い上げるアコースティックな1曲。このシーンでは、メンバーそれぞれが色合いの異なるピンクのジャケットを羽織っているのだが、大野智が羽織るジャケットは桜の花びらのような淡い色合いのピンク、その隣に立つ松本潤のジャケットはそれよりも少し濃い色合いのピンクと、色の違いがごくわずか。

ステージではスポットライトもあたっているので、あまり性能の良くないテレビでは色合いの表現が難しいだけでなく、そもそもライトの光で白飛びしてしまうような場面だが、今回視聴したX95K、そしてDolby Visionの組み合わせでは、もちろん白飛びするようなことはなく、微妙な色のニュアンスが正確に再現されていた。もちろん暗部の表現も得意なので、メンバーが履いている黒ズボンが光を反射する様子、そのシワの様子も見て取れる。

サウンド面では、テレビ内蔵のスピーカーを使うと、メンバーそれぞれの歌声をしっかり聴くことができたが、やはりHT-A9を使うとストリングスと歌声が混ざり合って会場に広がっていく様子が正確に再現される。「メンバーの歌声をしっかり聴きたい」や「ライブ会場にいたときの空気感を味わいたい」など、自分が求めるモノにあわせた条件・環境を模索できるのも、こういった視聴体験会ならではだ。

ソニーストア各店舗では、この「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」以外にも、映画「トップガン マーヴェリック」を使った視聴体験会も12月30日まで実施しているので、家庭でよく観るコンテンツにあわせて、視聴体験会を選ぶこともできる。