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intime「煌/轟/雅」にチタン筐体の後継機

左から「煌MarkII」「轟MarkII」「雅MarkII」

オーツェイドは、intimeのロングセラーリケーブルモデル「煌」「轟」「雅」の後継機となる「煌MarkII」「轟MarkII」「雅MarkII」を、2023年2月に発売する。コネクタにMMCX(Type-M)とPentaconn Ear(Type-P)の2モデルを用意し、価格は煌MarkIIと轟MarkIIが25,300円から、雅MarkIIが26,400円から。

  • 煌MarkII Type-M 25,300円
  • 煌MarkII Type-P 26,400円
  • 轟MarkII Type-M 25,300円
  • 轟MarkII Type-P 26,400円
  • 雅MarkII Type-M 26,400円
  • 雅MarkII Type-P 27,500円

これらの製品は12月17日、18日に東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催される「ポタフェス 2022 冬 秋葉原」に参考出展される。

'17年12月に発売された「intime煌、轟」は、同社のセラミックツイーター技術をMMCXプラグのリケーブル構造に取り込んだ、オーツェイド初のリケーブル対応イヤフォン。いずれもステンレス製筐体の響きを活用し、伸びのある中高域の再生にフォーカスした「煌」と、速度感のある重低音の再生にフォーカスした「轟」は販売開始から、すでに5年が経過しているが、いまだに好評を得ている。

また'21年12月には、無垢の真鍮筐体の特性を活かして低域~高域の全域にわたり伸びのある音の再現にフォーカスした「雅」も発売。その透き通ったボーカルの響きや同価格帯では群を抜くサウンドステージの広さが評価され、国内外で支持を集めている。

オーツェイドとしては、創業当初から開発を進めていたセラミックツイータVSTの材料改善はもちろん、振動解析技術、音響解析技術の高度化を推進しており、今回これらの技術を投入して、3機種をリニューアルする。

中高域の「煌」、重低音の「轟」、そしてフラット特性の「雅」という、現行モデルの位置づけは変えず、よりその方向性をしっかり明示した音作りに加え、燕三条の匠の技術を用いた陽極酸化チタン合金を用い、広いサウンドステージと音の分離感、など「『こんな音が欲しかった』と思っている方々のご期待に沿えるイヤフォンシリーズに仕上げることができた」という。

現行モデルではリケーブル部分にはMMCXを採用しているが、リニューアルにあたり、Pentaconn Earも追加。ユーザーのニーズに幅広く対応する。さらに、全機種ともチタン合金筐体をフロント部に採用。チタン合金は音響的な内部損失が極めて低く、軽量素材で知られるアルミニウムよりも縦弾性係数が大きいため、より高い周波数まで音を伝えることができるため、セラミックツイータVSTの持つ倍音成分も効率的に伝わり高い解像度が実現できるとのこと。

燕三条の職人技術で着色したチタン筐体を採用

さらに新潟県・燕三条の職人とのコラボによりチタン合金の陽極酸化技術も導入。メッキや塗装では、その膜厚により素材の持つ剛性が変化して音質にばらつきが出てしまうこともあるが、陽極酸化技術を使うことでチタン合金本来の機械的物性や耐候性、質感を失わず、色の剥がれや脱色の無い仕上げができる。「煌MarkII」にはライトブルー、「轟MarkII」にはマッドブロンズ、「雅MarkII」にはシャイニングブロンズを採用した。

同社が開発した低履歴特性・直線性に優れたPZT系圧電セラミック材料を積層したエレメントをベースに、より変位量の大きなセラミック素子を新規に開発し、「第3世代VST2」として採用した。特に一般可聴域を越えた超高域における感度がさらに増加し、その倍音成分の豊富さから、より自然に近い音場の再生が可能という。

また、TBI Audio System LLCの特許技術である第4世代HDSS技術も引き続き使用。第3世代に比べて、より効率の良い音響補正効果を持ち、より乱れの少ない音を奏でることが可能という。このHDSS技術は最適化されていないと、いわゆる「抜けの良い高音」が失われてしまうが、「煌MarkII」「轟MarkII」「雅MarkII」では、筐体取り付け方法などの最適化を行なっており、聴き疲れの少ない音にintimeならではの抜けの良い音が加わった、絶妙なバランスの音質を実現している。

付属ケーブルは、MMCX用リケーブルとして販売している「M奏」の芯材を採用したオリジナルハイブリッドケーブル。HOT側にOFC+銀コート、COLD側にOFCを用いることで、優れた低域の解像度・臨場感・音の分離感を実現した。ジャックは3.5mm L型。

オリジナルイヤピース「iSep01」

オリジナルイヤーピース「iSep01」も同梱。基本形状は「AET07」と同様だが、装着感をさらに向上させるために、傘部分のシリコン硬度を柔らかくしたとのこと。これにより、広帯域にわたって、イヤフォンが本来持つ音をより忠実に再現できるようになった。このイヤーピースは12月16日から一般販売も開始する。

各モデルのドライバー構成などは次のとおり。

煌MarkII

「煌MarkII」

伝搬速度の速さが特徴のグラフェンコートを施したウーファーを採用。超軽量、高剛性のため偏振動を抑制できる硬い振動板でもあるため、超高域まで音を再生することができる。煌MarkIIでは、この高域特性を活かしたチューニングを行なう、ハイブーストな逸品に仕上げたとのこと。「女性ボーカルの艶やかさやハイハットの音の伸びなど透き通った高域が特徴」という。

ドライバー構成は10mm径グラフェンコートウーファーと9mm径積層型セラミックツイーター VST2(第3世代)のハイブリッド。再生周波数帯域は25Hz~50kHz、インピーダンスは22Ω。感度は97dB/mW。

轟MarkII

「轟MarkII」

現行モデルと同じくチタンコートのウーファーを採用。金属コートされた振動板らしく、全域に渡る歯切れの良い音の立ち上がりが特徴で、轟MarkIIでも、その歯切れの良さを生かして、超低域の音に速度感を持たせた、「ロックやライブなど沈み込むような低音をお楽しみいただくことが可能」という。

ドライバー構成は10mm径チタンコートウーファーと9mm径積層型セラミックツイーター VST2(第3世代)のハイブリッド。再生周波数帯域は10Hz~40kHz、インピーダンスは22Ω。感度は103dB/mW。

雅MarkII

「雅MarkII」

上記2モデルが低域や高域にフォーカスしたイヤフォンであるのに対し、オールラウンドに音を楽しめる。艶のある音を奏でるために、煌MarkIIと同じくグラフェンコートウーファーを採用した。チューニングはフラットにしつつも、「艶っぽいボーカルや全域の音を聴くクラシックなど幅広く音楽をお楽しみいただけるイヤフォン」とのこと。

ドライバー構成は10mm径グラフェンコートウーファーと9mm径積層型セラミックツイーター VST2(第3世代)のハイブリッド。再生周波数帯域は20Hz~45kHz、インピーダンスは22Ω。感度は100dB/mW。