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キヤノン、EOS Rフルサイズ最軽量「R8」。2時間の長尺撮影可能

「EOS R8」(RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM装着時)

キヤノンは、小型軽量なフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8」と標準ズームレンズ「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」を4月下旬に発売する。価格は各オープンプライスで、店頭予想価格は、R8のボディが264,000円前後、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMのレンズキットが293,700円前後、レンズ単体が50,380円前後。

上位機種の「EOS R6 Mark II」の基本性能を継承しながら、小型・軽量を実現したフルサイズミラーレスカメラ。RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMとの組み合わせで小型軽量のシステムを実現し、気軽に本格的な撮影を楽しみたいユーザーのニーズに応えるとしている。

EOS R6 Mark IIと同じく有効画素数最大約2,420万画素フルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を搭載。動画撮影では、クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる最大で4K/60pでの撮影に対応。クロップなしでフルHD/180fpsのハイフレームレート撮影も行なえる。

連続撮影の30分制限がなくなり、最長2時間まで記録可能。長尺の撮影にも対応した。

「デュアルピクセル CMOS AF II」により、静止画同様のAFエリア設定、被写体検出性能、トラッキング性能を実現。動画撮影時の常用ISOは25600で、暗いシーンでもノイズを抑えた高画質な映像が撮影できる。また、「EOS iTR AF X」による被写体検出機能により、動き回る被写体でも広い範囲で追尾できる。

フォーカシングによる画角の変化を光学設計値に基づいてカメラが補正するフォーカスブリージング補正にも対応する。

独自のガンマ特性「Canon Log 3」に対応する。従来の「Canon Log」よりもハイライトの階調が飛びにくく、コントラストの高いシーンでも豊かな階調表現を可能としている。

「プレ記録」機能を搭載し、動画撮影ボタンを押す5秒前または3秒前から動画を記録できる。不意に訪れるシーンやシーンの変化を待つ間に記録し続ける必要がなく、不要な動画データが減り、ファイルサイズの節約や編集作業の負荷軽減などに貢献するという。

UVC(USB Video Class)/UAC(USB Audio Class)に対応し、ウェブカメラとして使用可能。ストリーミング配信やリモート会議で、フルサイズカメラならではの高画質な映像やレンズのボケ味を生かした映像の配信が行なえる。

また、静止画を撮影するだけで、静止画と同時に、撮影直前の約2~4秒のシーンが動画として記録され、1日をまとめた短編動画(ダイジェスト動画)が自動記録される「プラスムービーオートモード」も備えている。

ボディには、静止画撮影/動画撮影切り替えスイッチを採用。どちらの撮影状態か容易に確認でき、設定の間違いを防ぐことができる。電源スイッチを上部右側に配置することで、主要な操作が片手で完結するなど、快適な操作性を実現した。

バリアングル式の液晶モニターは3型で解像度は162万ドット。ファインダーは236万ドット。ファインダーをのぞいたまま指先でフォーカス対象を変更できる「タッチ&ドラッグAF」も搭載している。防じん・防滴構造。

外形寸法は約132.5×70×86.1mm。重量は約461gで、EOS Rシリーズのフルサイズミラーレスカメラでは最軽量となっている。

RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM

RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM

全長約58mm、重量210gの小型軽量設計の標準ズームレンズ。狭い室内などの撮影に有効な焦点距離24mmの広角から、日常のスナップに適した焦点距離50mmのズーム域をカバーし、Vlogなどの動画撮影に適しているとする。

2枚の「非球面レンズ」を含む8群8枚のレンズ光学設計により、画質劣化の原因となる諸収差を低減し、高画質を実現したという。

レンズ内手ブレ補正を備え、4.5段の手ブレ補正効果を実現。R8などのボディ内手ブレ補正機構を搭載していないカメラとの組み合わせでも、高い手ブレ補正効果を発揮する。

ボディ内手ブレ補正を搭載したカメラとは協調制御で7段の手ブレ補正効果を実現。電子動画IS搭載と組み合わせた場合は、動画撮影時のブレを効果的に軽減し、歩きながらの撮影など、多様な撮影シーンに対応する。