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キヤノン、馬や飛行機も検出するフルサイズミラーレス「EOS R6 Mark II」
2022年11月2日 13:48
キヤノンは、フルサイズミラーレスカメラ「EOS R6 Mark II」を12月中旬に発売する。新たに馬・鉄道・飛行機に対応した被写体検出機能を搭載。高速連写性能、手ブレ補正、動画撮影機能も強化している。価格はオープンプライス。キヤノンオンラインショップ販売予定価格は、ボディのみが396,000円、「RF24-105 IS STM」が付属するレンズキットが440,000円、「RF24-105 L IS USM」のキットが550,000円。
新開発した有効画素数最大約2,420万画素のフルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を搭載。静止画撮影時に常用で最高ISO 102400の高感度撮影を実現した。
ボディー内5軸手ブレ補正機構を搭載。レンズ内光学式手ブレ補正機構を搭載したRFレンズ装着時は、カメラとレンズそれぞれの手ブレ補正機構が協調することで、最高8.0段の手ブレ補正効果を発揮する。
HDR PQ方式での静止画/動画記録や、高速でブラケット撮影を行ない、カメラ内で3枚の写真を1枚に合成する「HDRモード(Dレンジ優先)」に加え、「HDRモード(動体優先)」を新たに搭載。人物や動物、乗り物などの動体に対しても、1枚で広いダイナミックレンジで記録できるようになった。
レンズの収差などを補正し、解像感を向上する「デジタルレンズオプティマイザ」に対応。解像感に加え、質感や立体感の表現力も向上させた。
AFは、「デュアルピクセル CMOS AF II」。新たに馬・鉄道・飛行機(ジェット機・ヘリコプター)を被写体検出機能に追加。「人物」では人の瞳・顔・頭部・胴体、「動物優先」では犬・猫・鳥・馬の瞳・顔・全身、「乗り物優先」ではモータースポーツの車とバイク・鉄道・飛行機(ジェット機・ヘリコプター)の全体・スポット検出に対応。
ディープラーニング技術を活用し、さらに進化した「EOS iTR AF X」により、優れた被写体検出性能とトラッキング性能を実現したとする。
メカシャッター/電子先幕による撮影時は、AF/AE追従で最高約12コマ/秒の高速連写が可能。電子シャッター時は、AF/AE追従で最高約40コマ/秒。
さらに、フルサイズCMOSセンサー搭載のEOSシリーズで初めて、「RAWバーストモード」を搭載。電子シャッター、RAW記録による最高約30コマ/秒、AF追従の連続撮影を実現。また、シャッターボタンを押す直前(約0.5 秒前)から記録を開始する「プリ撮影」にも対応する。
動画撮影機能も強化
クロップなしで、6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K/60p動画撮影が可能。クロップなしのフルHD/180pハイフレームレート撮影もできる。
独自のガンマ特性「Canon Log 3」に対応。従来の「Canon Log」よりもハイライトの階調が飛びにくくなり、コントラストの高いシーンでも豊かな階調表現が可能。
HDMI端子から映像信号を出力し、6K/60p RAW(10bit)および、3.7K/60p RAW(12bit)動画を外部レコーダーで記録できる。
さらに、「CINEMA EOS SYSTEM」で搭載しているプレ記録機能を「EOS R システム」で初めて搭載。記録開始の5秒前、もしくは3秒前から動画を記録できる。30分以上の連続撮影も可能で、最長6時間まで記録できる。
フォーカシングによる画角の変化を光学設計値に基づいてカメラが補正する「フォーカスブリージング補正」に対応。フォーカスブリージングを抑えた高品位な動画を撮影できる。
映像の露出状態を可視化するフォルスカラー機能も装備。画面上に、動画撮影中であることを示す赤い枠を強調して表示することで、録画開始忘れを防げる。
UVC(USB Video Class)/UAC(USB Audio Class)に対応し、Webカメラとして使用可能。Wi-Fi/Bluetoothによるスマホとの無線接続も可能。スマホとのUSB有線接続にも対応しており、アプリ「Camera Connect」をインストールすると、スマホからのカメラ操作だけでなく、カメラからスマホへの画像自動転送も行なえる。
記録メディアはSDカード。モニターは液晶で、3型・約162万画素。外形寸法は約138.4×88.4×98.4mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約588g。