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那須川天心ボクシングデビュー戦、Amazon Prime Videoで4月8日独占配信

Amazonは、Prime Videoにおいて、那須川天心選手のボクシングデビュー戦を4月8日に独占配信する。対戦相手は10年のプロキャリアを持つ与那覇勇気選手。13日に都内のホテルで会見が開かれ、那須川選手らが参加した。

那須川天心選手

「Prime Video Presents Live Boxing」第4弾となる配信。2月8日に、自身のSNSでボクシング転向をファンに向けて発表していた那須川天心選手は、これまでキックボクシングで42戦全勝(28KO)という戦績を残している。ボクシングへの転向にあたり、秋にはアメリカでの集中トレーニングを積み、デビュー戦に備えている。

対戦相手の与那覇勇気選手

対戦相手の与那覇勇気選手は、10年のプロキャリアで17戦12勝(8KO)、4敗1分の戦績を残している攻撃型の選手で、日本バンタム級4位の実力。思い切りよく振り抜く右ストレートや左フック、右アッパーの破壊力が特徴。

この試合はスーパーバンタム級6回戦として行なわれ、那須川選手が勝てば、一気に日本ランキング入りの可能性がある。

4月8日東京・有明アリーナで行なわれる試合はこれだけでなく、寺地拳四朗選手 VS ジョナサン・ゴンザレス選手のWBC・WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦、井上拓真選手 VS リボリオ・ソリス選手のWBA世界バンタム級王座決定戦など、世界タイトルマッチを含む5試合がライブ配信される。

13日に開催された会見には那須川選手、与那覇勇気選手、寺地拳四朗選手、井上拓真選手、阿部麗也選手、小原佳太選手、佐々木尽選手らが参加。帝拳ジムの浜田剛史代表、アマゾンジャパンのプライム・ビデオ ジャパンカントリーマネージャー 児玉隆志氏も登壇。

左から佐々木尽選手、小原佳太選手
阿部麗也選手
井上拓真選手
寺地拳四朗選手

アマゾンジャパンの児玉氏は、「おかげさまで、Prime Video Presents Live Boxingは第3弾まで素晴らしい選手達の活躍により、多くの方に喜んでもらえました。そして今回も、第3弾までとまったく引けを取らない素晴らしいカードを組むことができ、選手や関係者の皆さんに感謝しています。どの試合も、皆さん人生・キャリアをかけている試合であり、素晴らしい戦いを見せてくれることと思います。4月8日、Prime Videoで楽しんでいただきたい」とコメント。

那須川選手は、対戦相手が実力派の与那覇選手になった事、さらにボクシングデビュー戦が今回のような大規模なマッチになった事について「ボクシング界からの“果たし状”だと思っています。この試合に勝って、(自分がボクシングに対して)尊敬だったり覚悟を持って戦うという事を表明したい」と意気込みを語る。

さらに、「格闘技に勝ち負けはつきものですが、それ以上に“自分をどこまで表現できるか”“お客さんに生き様を伝えるか”が大切だと思っている。(一方で)ボクシングでも皆が見て納得するのは“ベルト”だと思うので、そこを目指して、ちゃんとベルトを巻きたいと思う」と目標を掲げる。

また、「格闘技は5歳からやっていますが、今また、デビューした時のワクワク、やってやるぞ! かますぞ! みたいな気持ちを感じている。この歳になって、またそんな気持ちになれるのは嬉しい事。そして、そんな“一からの挑戦”を見てもらえる人も、あまりいないと思うので、(今回のマッチを実現してくれた皆さんに)感謝しかありません」。

「(ボクシングへの挑戦について)アンチの声もある事は知っていますが、ネットや影でなにか言われたからといって、それを気にしていたら生きていけない。“そこにあることがリアル”であって、それ以上でもそれ以下でもない。任された以上、やるしかない。それが良くも悪くも僕の人生なので、その姿を見て、皆がそのマインドを感じてもらえれば。口で言うのは簡単なので、やってみて、説得力を“自分の体で持たせる”ことが大事だと思う」と決意を語った。

左から那須川選手、与那覇選手

対する与那覇選手は、「ずっと“俺の時代が来る”とか“世間が俺のことを知るようになる”とビックマウスで言い続けて来ました。何者でもなかったこの俺が、超大物を喰う時が来たと思っています」と闘志を見せる。

対戦相手が那須川選手だと知った時は、「めちゃくちゃ興奮しました。“これが武者震いか”と思うほどでした。試合が決まるまで、いろいろな人が動いてくれたんだなと思い、感謝しかありません。那須川選手はキックでも格闘技でも無敗、すごい実績を持ってボクシング界に飛び込んでくる。“ボクシングは甘くないぞ”という声もあるが、自分はそうは思っていない。しかし“俺は甘くない”。俺のパンチは空振りでも会場がどよめき、当たればそれで試合終了という威力がある。那須川選手の挑戦に敬意を込めて、全力で殴り倒しにいこうと思っています」と不敵な笑みを見せた。

最後に那須川選手はキックボクシングとボクシングの違いについて、「特に距離感とラウンド数に大きな違いがある。今までの“キックの距離感”をボクシングにあわせる事や、ラウンド数が違う事に対しての体の使い方などを調整している。簡単に言えば“短距離が長距離になる”ような違いがある。“キックから蹴りが無くなっただけ”と言われたりもするが、ボクシングはまったく違うスポーツで、奥が深いなと思っている」と語った。