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GTサウンド、伝説のユニットを継承する40cm径ウーファー「GSU-W16X」

高能率な40cm径ウーファーユニット「GSU-W16X」

GTサウンドは、4月1日に高能率な40cm径ウーファーユニット「GSU-W16X」を発売する。価格は未定。

SME(Sony Music Entertainment)が1994年、「世界一厳格なスペックを持つ」というスタジオモニタースピーカー「SUP-L11、SUP-T11」を開発。GTサウンドでも1996年から販売し、「緻密な構造と厳選された素材によるユニットは期待を裏切らない魅力のある“音”だった」という。

そして1999年、GTサウンドがプロ用からコンスーマー用に改良したモデルをSMEへ特注し、Gシリーズ「SUP-L11G」が完成。しかし、ソニーが撤退したため2005年ユニット開発者の協力を得て「GSU-W16」を製作。2015年には改良版「GSU-16R」が完成。そして2023年、オリジナル3代目であり、さらに進化した「GSU-W16X」が完成した。

インピーダンスは8Ω、周波数帯域は27~1kHz。定格入力は200W、最大入力は500W。クロスオーバー周波数は800Hz以下。出力音圧レベルは98dB/W/1m。重量は19.5kg。

ボイスコイルの上下にダンパーを配置した「シンメトリー・ダブルダンパー構造」を採用。振動方向に捻じれの無い動作を実現し、高リニアリティ再生、最大入力500W時の耐久性向上、経年劣化によるコーン紙の変形(たるみ等)が起きないという利点があるという。

磁気回路には、減磁特性の優れた大型アルニコマグネット(2.85kg)を採用。高磁束密度12.400ガウスを実現。円柱型マグネットのストロークを通常の2倍にすることで、減磁特性を3~4倍に高めた。マグネット上部のポール材、ヨーク材は磁気特性に優れ、防錆処理された純鉄を採用している。

23mmのエッジワイズ巻きボイスコイルを採用。中心部両側に7mm厚の磁気回路を配している。ボイスコイル部1mm厚がポール、ヨーク部の1.5mmの間を精密に上下運動。大入力信号にもWダンパーにより歪なく対応するとのこと。

さらに、特製ボビンにより過電流の発生を防ぎ、低域特性や中低域のSN比を改善。軽量化により微信号にも素早く反応し、低域の解像力を向上させたという。

振動板は共振分散型コーン紙を採用。コーン紙の補強リブ(コルゲーション)を内側より外側にかけ太さを変化させ、コーン紙外周部の共振を抑制。微小レベル信号まで再生するという。

エッジ部には特殊超薄型低損失ゴムロールエッジを採用。歪を解消し、逆共振を抑制。逆起電流対策にも貢献したという。

フレームは精密加工のアルミダイキャスト製。共振が少なく、フレームの本数を奇数の7本とし、さらにフレーム丸棒の太さと間隔を変え、不要共振を抑えている。