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U-NEXTでMLBやプレミアリーグ「SPOTV NOW」視聴可能に。毎月の1,200ポイントで充当

左からU-NEXTの堤天心社長、LIVE SPORTSMEDIAの梅澤孝CEO

U-NEXTは28日、LIVE SPORTS MEDIAとパートナーシップ契約を締結し、U-NEXTで、LSMが運営する「SPOTV NOW」を視聴できるようにした。U-NEXTユーザーは「SPOTV NOWパック」を月額1,200円で購入すると、プレミアリーグ、セリエA、MLBなど、SPOTV NOWが配信しているコンテンツをU-NEXTで楽しめる。また、U-NEXTの月額会員が毎月もらえる1,200ポイントを充当できるため、その場合は追加料金不要でSPOTV NOWが楽しめる。

SPOTV NOW自体は現在、月額1,300円、年間9,900円でサービスを実施しており、月額で比較すると、U-NEXTの「SPOTV NOWパック」の方が100円低価格。さらにU-NEXTはテレビでの視聴に対応しているため、様々なスポーツをテレビの大画面で楽しめるという利点もある。U-NEXTの月額料金は2,189円。

SPOTV NOWパックでのライブ配信第1回は、3月29日10時7分からスタートするMLBスプリングトレーニング「エンゼルス vs ドジャース」戦を予定している。

過去の試合やダイジェストなど、厳選されたアーカイブ映像も約13,000本配信。28日から約400本を順次配信開始する。大谷翔平選手やラーズ・ヌートバー選手が活躍する2022年のMLBや、冨安健洋選手、三笘薫選手が注目されるプレミアリーグ2022-2023シーズンのフルマッチなどが楽しめる。

LIVE SPORTSMEDIAの梅澤孝CEO

主なSPOTV NOWの視聴可能コンテンツ予定は以下の通り。

  • MLB(日本人選手所属チームの試合を中⼼に毎日最大8試合)
  • プレミアリーグ(公式戦全試合ライブ中継)
  • セリエA(公式戦全試合・見逃し配信含む)
  • FAカップ(3回戦以降の注目試合とベスト16以降全試合ライブ中継)
  • スコティッシュ・プレミアシップ(日本人が活躍するセルティック戦を中心に毎節1試合ライブ中継)
  • 国内女子トップリーグ

SPOTV NOWで配信しているコンテンツと、U-NEXTの中でSPOTV NOWパックを購入した時に見られるコンテンツは、「需要の少ない、一部の古いアーカイブコンテンツなどはU-NEXTさんのユーザーには不要かなと思い、提供しないものもある。技術的に配信ができないなど、一部のVODも除外される可能性はあるが、それ以外の主なライブ配信コンテンツは全部視聴できると考えていただいて問題ない」(梅澤CEO)とのこと。

また、MLBの日本人選手が所属するチームの試合など、注目の配信ではSPOTV NOWがオリジナルの実況解説をつけて配信を行なっているが、そうした実況解説も、U-NEXTのSPOTV NOWパック加入で同じように視聴できる。

LIVE SPORTSMEDIAの梅澤孝CEOは、「スポーツファンのベストパートナーとして、白熱の試合をいつでもどこでも楽しめるようにをテーマに活動している」とSPOTV NOWを紹介。本社は韓国で、有料チャンネル、OTTサービスなどを展開。東南アジア14カ国でも同じようにTVサービス、OTTサービスを展開中。日本ではスマホアプリを用意し、OTTサービスを実施、今年からはスポーツのニュースも手掛けているという。

今回の提携について梅澤CEOは、「(スポーツ映像配信の)視聴者は男性がメインで、しかも年上の方に偏りがちの傾向がある。我々としては、もう少しボリュームをアップさせたい、スポーツ自体を、(映画などと同じように)エンタメを楽しむ生活動線の中にいかに置けるかが大事だと考えていた。その点で、U-NEXTさんとのパートナーシップには非常にチャンスを感じている。スポーツ全体を盛り上げるチャンスになる」と語った。

U-NEXTの堤天心社長

堤社長は、U-NEXTの新たな柱に加わるスポーツに関して、「サッカー、ゴルフ、格闘技、野球に注力・投資していく。サッカー・野球に関しては今回のSPOTV NOW様との提携が最大の目玉。従前より強化しているゴルフ・格闘技も含めて、コアなスポーツファンから、広くスポーツをエンタメを楽しむユーザーまでに提供していきたい」と語る。

これに伴い、U-NEXTのUIにSPOTV NOWのコンテンツをまとめたブロックを用意するほか、映画やアニメといったジャンル分けの部分にサッカー、ゴルフ、格闘技、野球という項目も今後追加予定。それぞれのスポーツコンテンツにスムーズにアクセスできるようにする。

UIも強化

U-NEXTは既に、ゴルフでは女子プロの「JLPGAツアー」を年間36大会、男子トップゴルファーがしのぎを削る米国最高峰「PGAツアー」を年間33大会以上、4大メジャー大会の1つであるマスターズを本戦以外も含めて配信。

格闘技は、「UFC」の年間42イベント以上を全てライブ配信する事を発表。さらに「BELLATOR MMA」は昨年から配信開始。年間18大会以上が楽しめる。国内格闘技では「RIZIN」を年間10大会前後PPV方式で用意。RIZINへの登竜門としても注目度が高まる「DEEP 2001」も5月から年間10大会以上見放題で配信。他にも、最古参の「PANCRASE」も年間10試合前後配信中。

ボクシングは、年間12回開催される「WHO'S NEXT DYNAMIC GLOVE」をフォローアップ。キックボクシングの最高峰「GLORY」年間13大会、国内の「SHOOT BOXING」年間6大会、「NO KICK NO LIFE」や「Road to ONE Japan【BOM】」などを扱っている事も説明した。

U-NEXTで楽しめるスポーツブランドの一覧

さらに堤社長は、アニメなどで映像配信と関連書籍を連携して楽しむスタイルがU-NEXTユーザーに浸透している事に触れながら、「例えばゴルフのライブ配信を観ながら、ゴルフ雑誌(電子書籍)を読むというのは自然な導線。スポーツの世界でも“U-NEXTで見る読む”を強化・実現していきたい」と語り、スポーツ雑誌の電子書籍も強化していく考えを示した。

スポーツの世界でも“U-NEXTで見る読む”を強化
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