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米ソニー、27型に大型化した空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」

27型の空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」

米ソニーエレクトロニクスは現地時間4月4日、特別なメガネやヘッドセットが不要で、裸眼で立体映像を視聴できる「空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)」の新モデルとして、27型の「ELF-SR2」を発表した。米国とカナダでは、5月にプロフェッショナルチャンネル向けに発売する。価格は3年間の限定保証付きで5,000米ドル。

ソニーは1月のCES 2023で、空間再現ディスプレイの27型プロトタイプを初公開していた。

本体上部にある独自の高速ビジョンセンサーで視聴者の顔(両目)の位置を感知し、その情報をもとにリアルタイムレンダリングアルゴリズムによって、立体視に最適な映像をリアルタイム生成して表示するディスプレイで、画面サイズが現行モデル「ELF-SR1」の15.6型から27型まで大型化された。

横から見たところ

ビジョンセンサーもアップグレードされ、より高速な処理を実現。低遅延でモーションブラーやクロストークを低減している。カラーモアレ補正機能も備え、より微細なディテールやパターン、ラインの表示にも対応した。超解像エンジンを使って、2K映像を4Kにアップスケーリングすることもできる。

付属のサイドパネルを装着したところ

顔認識機能も強化され、ユーザーの視線を検知して、自然で快適な映像体験を提供するほか、広視野角により、より幅広い角度からでも正確な映像表現ができるという。ディスプレイ解像度は3,840×2,160ドット、輝度は400cd/m2。10bitカラーに対応し、Adobe RGBカバー率は100%。

アプリケーションやその開発のサポートも強化。SDKは主要な開発プラットフォームであるUnityとUnreal Engineに対応するほか、年内にはOpen GL、DirectX11/12、Open XRもサポートするという。

そのほか、同ディスプレイに対応したアプリケーションや関連する事例、情報などを簡単に検索できるサイト「Spatial Reality Display App Select」を開設し、さまざまな3Dファイルフォーマットに対応し、3Dプロジェクトを簡単に表示できるアプリ「Spatial Reality Display Player」も提供する。